経理から外資FP&Aへ。数字を“読む側”へキャリア転換した31歳の決断

31歳の主人公は、中小メーカーで経理として仕訳や月次決算など定型業務を中心に担当していました。しかし、数字を“処理する側”の仕事では限界があると感じ、事業判断に参加できるFP&A(経営管理)に強い関心を持つようになります。外資系大手メーカーへ挑戦し、財務データ分析・予実管理・事業部との折衝など上流の仕事へステップアップ。520万円から750万円のキャリアアップを実現した転職成功例です。

人物プロフィール

年齢:31歳
性別:男性
転職前:中小メーカー/経理(仕訳・月次決算中心)
転職後:外資系大手メーカー/FP&Aシニアアナリスト
転職前年収:520万
転職後年収:750万
転職動機・テーマ:定型業務中心の経理から脱却し、事業に近いポジションで意思決定に関わりたい。

ざっくりまとめると

・中小メーカーで定型経理業務を担当
・数字処理だけでキャリアの天井を感じる
・FP&Aに必要な分析力に興味が強まる
・外資メーカーのFP&Aに転身しシニアアナリストに
・520→750万へ大幅UP

転職前のキャリアと悩み

数字の“処理係”で終わる未来に強い焦りがあった
前職では経理として、仕訳、請求処理、月次締めといった定型業務が中心でした。会社規模も小さく、経営企画やFP&Aといった役割は存在しません。数字を“作る”だけで、事業判断に関わる機会はゼロ。気づけば同じ作業の繰り返しで、「このままだと30代後半には完全にキャリアの天井が来る」と強い危機感を覚えるようになりました。一方で、月次資料をまとめる中で、売上構造の変化や利益率が動く理由を分析する作業には大きな興味を感じ、「もっと事業に近い立場で数字を扱いたい」という思いが芽生えました。

転職を意識したきっかけ

“数字が動く理由”を考える仕事がしたい
きっかけは、営業部長からの「来月は利益率が下がる予測だけど、理由を教えてくれない?」という相談でした。経理では担当範囲外だったものの、興味が勝り調べてみると、原価の変動や販売チャネル別の構成比が影響していたことが分かりました。その分析を共有したところ「こういうの、FP&Aの仕事そのものだよ」と言われ、自分の適性に気づきました。

転職活動内容

経理経験を“事業理解力”として棚卸し
職務経歴書では、単なる経理作業ではなく、数値分析、変動要因の把握、改善提案などFP&Aにつながる要素を抜き出して構成しました。エージェントとは外資選考に必要な“ビジネスケース”対策を行い、ダイレクトでは外資メーカーFP&Aチームと面談し、求められるスキルを正確に把握したうえで応募を進めました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

“経理+事業理解”の掛け算が外資メーカーに刺さった
複数社の最終面接まで進みましたが、最終的に選んだ企業の決め手は、FP&Aの裁量が大きいこと、事業部と密接に連携できる環境であること、英文資料や海外本社との折衝が多く成長につながる点でした。経理経験しかない自分でも750万円のオファーを得られたのは、分析力と数字の背景を理解しようとする姿勢が評価された結果だと感じます。

内定・転職後の変化

数字の“作業者”から“経営のパートナー”へ
転職後は、予実管理、財務モデル作成、事業部とのディスカッション、KPI設計、収益構造分析など意思決定に近い仕事を担当。単純作業ではなく、数字を使って事業を動かしている実感を持てるようになりました。

メッセージと総括

経理からFP&Aは王道キャリア。経験者こそ狙える
経理出身者はFP&Aと親和性が高く、キャリアアップの選択肢として非常に現実的です。エージェントは職務整理と面接対策に強く、ダイレクトは実際の業務内容を深く知れるため、両方併用がおすすめです。

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