採用担当からHRBPマネージャーへ。32歳で“事業のパートナー”になれた理由

32歳の主人公は、成長中のスタートアップ企業で中途採用や労務サポートを担う人事として働いていました。しかし、日々の業務は求人票の作成や面接調整、入退社手続きなど“実務中心”に偏りがちで、このままではキャリアの先が限定されてしまうという不安が募っていました。そこで挑戦したのが、大手IT企業のHRBPマネージャーというポジション。事業戦略に寄り添い、組織開発や人材戦略を主導する立場へとステップアップ。年収は530万から700万へアップを実現した転職成功ストーリーです。

人物プロフィール

年齢:37歳
性別:女性
転職前:スタートアップ企業/人事(中途採用・労務サポート)
転職後:大手IT企業/HRBPマネージャー
転職前年収:530万
転職後年収:700万
転職動機・テーマ:採用実務中心から脱却し、戦略人事・HRBPとして事業に近い立場で働きたい。

ざっくりまとめると

・スタートアップの人事担当として採用と労務を広く担当
・実務中心の業務に限界を感じ、HRBPキャリアを志望
・大手IT企業のHRBPマネージャーへ転身
・530→700万のキャリアアップを実現
・事業のパートナーとして組織戦略に関わる仕事へ進化

転職前のキャリアと悩み

“人事の何でも屋”で終わる未来が見えてしまった
前職では中途採用、労務サポート、入退社手続き、規程整備の補助など幅広い領域を一手に担っていました。しかし、採用人数の管理や面接調整などに追われ、上流の組織課題に向き合う時間はほとんどありませんでした。事業計画や人材戦略の議論には呼ばれず、“決まった後の実務を回す役割”でしかないことに強い限界を感じていました。

転職を意識したきっかけ

“採用の数”より“組織の質”に責任を持ちたい
急速な採用拡大による組織の混乱や早期退職が増えたことをきっかけに、“採用KPIだけの人事では組織は良くならない”と痛感。事業の成長に寄り添うHRBPという職種を知り、自分が目指すべきキャリアが明確になりました。

転職活動内容

実務ではなく“組織課題への仮説”を伝える職務経歴書へ再構築
採用人数や媒体運用だけでなく、採用課題の分析やオンボーディング改善、面接官育成など、組織に与えた影響を中心に職務を再整理しました。エージェントとはHRBP要件の深掘りを行い、ダイレクトでは企業の人事部門とカジュアル面談を通じて役割の期待値を確認しながら応募を進めました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

スタートアップでの“仕組み化経験”が評価され980万オファー
複数企業の最終選考に進んだ結果、大手IT企業のHRBPマネージャーに決定。事業部ごとの人材戦略、評価制度改善、育成プラン設計など、本質的な組織課題に向き合える環境が決め手になりました。

内定・転職後の変化

“人を採る”から“一緒に組織をつくる”へキャリアが進化
転職後はマネジメント層との定例ミーティング、人材ポートフォリオ設計、エンゲージメント向上施策など、戦略寄りの業務が中心に。調整の難易度は上がりましたが、自分の提案が組織の変化につながる実感を持てる環境に満足しています。

メッセージと総括

採用担当からHRBPへは“解釈力”がキャリアの鍵
大事なのは“どんな業務をしたか”ではなく、“その業務をどう解釈してきたか”。エージェントは市場価値の整理に有効、ダイレクトは現場理解に強く、両方を併用することで最適な転職活動ができます。

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