31歳 D2Cコスメから外資ラグジュアリーブランドのデジタルマーケ職へ
31歳の彼女は、インターンをきっかけに入社したD2Cコスメベンチャーで、SNS運用やキャンペーン企画、インフルエンサー施策など幅広いマーケティング業務を担当していました。一方で、意思決定の多くが「なんとなくバズりそう」「社長の感覚」といった定性的な判断に寄っており、キャリアの再現性に不安を感じるようになります。そこで挑戦したのが、外資ラグジュアリーブランドのデジタルマーケティング職。データドリブンかつグローバル水準のブランド戦略に触れながら、日本市場のデジタル施策をリードするポジションに転身し、年収も520万から700万へ。感覚とセンスだけに頼らない“プロのマーケター”へシフトした転職成功ストーリーです。
人物プロフィール
年齢:31歳
性別:女性
転職前:D2Cコスメベンチャー/マーケティング担当
転職後:外資ラグジュアリーブランド/デジタルマーケティング
転職前年収:520万
転職後年収:700万
転職動機:データドリブンなマーケ環境で成長したい
ざっくりまとめると
・D2Cコスメから外資ラグジュアリーへ転身
・感覚型マーケからデータドリブンへ移行
・デジタルマーケマネに抜擢
・520万→700万に年収アップ
・グローバル基準の戦略でキャリア再構築
転職前のキャリアと悩み
「センスがあるね」で終わるキャリアに、怖さを感じるようになった。
私は大学卒業後、インターンをしていたD2Cコスメベンチャーにそのまま入社しました。当時は「とにかく成長できそう」「雰囲気が合っている」といったフィーリング重視で就職先を選んでおり、総合商社や外資系企業の選考を受けることもなく、深く就活をしたとは言えない状態でした。
入社後は、InstagramやTikTokの運用、キャンペーン企画、インフルエンサーとのタイアップ、ECサイトのLP改善など、マーケティング全般を任されるようになりました。社員数も少なく、手を挙げれば何でもやらせてもらえる環境だったので、20代のうちはそれなりに充実感がありましたし、「センスいいね」「やっぱりOOさんの企画はバズるよね」と言われることも多く、自信もついていきました。
ただ、3年目を過ぎたあたりから、「このまま“なんとなくセンスが良い人”で30代に突入するのは危ないのではないか」と不安を感じ始めました。施策の振り返りも、「いい感じに伸びた」「ちょっと弱かったね」で終わってしまうことが多く、数字の分解や仮説検証が十分とは言えませんでした。売上やLTVへのインパクトを説明できないまま、「感覚値」で方向性が決まっていくプロセスに、次第に違和感が募っていきました。
一方で、学生時代の同級生は外資系メーカーやIT企業でマーケティングのキャリアを積み、明確なKPIやフレームワークのもとで仕事をしているようでした。「自分が今の会社を離れたとき、この経験はどこまで通用するのだろうか」。そんな不安が、年齢を重ねるごとに大きくなっていったのが、転職前の正直な気持ちです。
転職を意識したきっかけ
「説明できない成功」は、いつか再現できなくなると気づいた。
転機になったのは、あるキャンペーンが大きくヒットしたときでした。たまたま起用したインフルエンサーの投稿が想像以上に拡散され、売上も大きく伸びました。社内では「さすが」「神企画だったね」と称賛してもらえた一方で、自分の中にはモヤモヤが残りました。
なぜなら、その成功の理由をきちんと説明できなかったからです。「インフルエンサーのフォロワー属性がブランドとマッチしていたから」「動画の構成が今のトレンドに合っていたから」といった後づけの解釈はできますが、再現性のある形で言語化できているとは言えませんでした。
そんなタイミングで、外資系メーカーでデジタルマーケティングをしている友人と話す機会がありました。彼女は、キャンペーン設計やクリエイティブ評価において、明確なKPIや統計的な検証を前提として仕事をしており、「なぜその施策をやるのか」「何をもって成功と判断するのか」を論理的に語っていました。その話を聞いたとき、自分とのギャップにショックを受けると同時に、「ちゃんとした環境でマーケティングを学び直したい」という気持ちが強くなりました。
加えて、会社の成長スピードにも頭打ち感が出ており、組織体制の整備よりも短期的な売上を追う施策が優先されがちでした。「このままここにいると視野が狭いまま30代に突入するかもしれない」。そう感じたことが、転職を真剣に考え始めたきっかけです。
転職活動内容
「なんとなくやってきた仕事」を、フレームワークで言語化し直した。
最初に取り組んだのは、自分のこれまでの仕事を「フレームワークに当てはめて整理すること」でした。今まで感覚的にやってきたSNS運用やキャンペーン設計を、STPや4P、ファネル設計などに落とし込み、「実は自分がどんな前提でプランニングしていたのか」を言葉にする作業を行いました。
そのうえでオンライン講座や書籍でデジタルマーケティングの基礎を学び直し、CVR・ROAS・LTV・リテンション率などの指標の意味や、広告運用・CRMの考え方をインプットしました。学んだ内容を自分の案件に当てはめて分析し直すことで、多くの気づきが得られました。
転職活動は、デジタル領域に強いエージェント登録からスタート。外資ラグジュアリー企業からのスカウトも併用し、要件の理解を深めました。面接対策では、「なぜD2Cから外資なのか」「感覚的な仕事からどう脱却するのか」といったテーマを中心に準備し、過去のキャンペーンは目的→ターゲット→インサイト→施策→結果→学びの構造に整理し、プレゼンできる状態にしました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
評価されたのは、「D2Cのスピード感」と「ブランドへの感度」の掛け合わせだった。
最終的に複数内定を得た中で、外資ラグジュアリーブランドのデジタルマーケティング職への入社を決めました。日本市場向けのデジタル戦略をリードできるポジションで、SNSや広告、オウンドメディアなど幅広く担当できます。
面接で評価されたのは、ユーザー理解の深さとクリエイティブ感度、そしてD2Cならではのスピード感ある実行力でした。逆にBtoB SaaSや代理店は、求められるスキルの方向性が異なりマッチ度が低いと感じました。
最終オファー年収は900万円。年収だけでなく、グローバルキャリアの可能性や環境のプロフェッショナル性を強く感じ、最終的に入社を決断しました。
内定・転職後の変化
「なんとなく良さそう」から、「こうだから効いた」と説明できる仕事へ。
転職後は、ブランド戦略・KPI・チャネル役割を踏まえたデジタル施策の設計と実行に携わっています。最初こそプロセスの細かさに戸惑いましたが、次第に施策の“理由”を説明できることに手応えを感じています。
ポジティブな変化は、収入アップ、日本市場を担う責任感、グローバルとのやり取りによる視野の拡大。一方でガイドライン遵守や承認フローが厳しく、ベンチャーのようなスピード感は通用しない場面もあります。それでも総じて転職して良かったと感じています。
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