25歳で受付職からCAへ挑戦し掴んだ成長と収入

メーカー企業で受付・営業事務として働いていた25歳の女性。丁寧な対応や調整力を高く評価されながらも、「もっと成長できる環境で、誰かの役に立っている実感を得たい」という想いが強くなり、転職を考え始めました。そこで興味を持ったのが、介護・医療領域に特化したキャリアアドバイザーという職種。人手不足の中で求職者と施設の双方を支える役割に魅力を感じ、挑戦を決意します。

自己分析や企業リサーチを進める中で「寄り添う姿勢」「本音を引き出す質問」「課題整理・提案力」が自身の強みだと再認識。選考が進むにつれて、ポテンシャル採用に積極的な業界であることや、これまでの経験が十分に活かせることを実感しました。

最終的に、教育制度と評価制度のバランスが整った企業を選択。現在はキャリアアドバイザーとして、求職者の人生の岐路に寄り添いながら支援を行い、成果がダイレクトに評価される働き方に手応えを感じています。

人物プロフィール

年齢:25歳
性別:女性
転職前:メーカー/総合受付・営業事務
転職後:医療・介護領域特化の人材紹介企業/キャリアアドバイザー(CA・片面型)
転職前年収:350万
転職後年収:550万
転職動機・テーマ:人の役に立つ実感と成長を両立し、努力が年収に反映されるキャリアを築きたい

ざっくりまとめると

・受付・事務として働きつつ成長実感のなさに悩み始める
・努力が評価され年収に反映されるキャリアを求めて転職を検討
・自己分析の結果「寄り添う姿勢×課題整理×提案」が強みだと再確認
・介護・医療領域のCA職に興味を持ち、候補者の人生に寄り添う支援を目指す
・書類通過が増え、ポテンシャル採用が強い業界であることを実感
・教育制度・評価制度・社会貢献性を重視して入社先を決定
・年収は350万→550万にアップ(インセンティブ含む)
・責任とプレッシャーを感じつつも、キャリア成長と社会貢献の両立に手応えを得ている

転職前のキャリアと悩み

成長の実感がないまま毎日が過ぎていくことへの不安

受付・事務職として働きはじめた当初は、正確な対応や社内調整、ビジネスマナーを習得する充実感がありました。しかし業務に慣れていくにつれ、「この先何を積み上げていけるのだろう」という不安が徐々に大きくなりました。評価制度は年功序列型で、給与や役職が大きく変化する見込みはほとんどなく、努力しても成果が目に見える形で返ってこない環境に物足りなさを感じていました。

もちろん仕事自体が嫌いだったわけではありません。ただ、毎年の評価面談でも「丁寧で安心感のある対応ができている」というフィードバックはもらえるものの、自分としては成長の手応えが薄く、「周囲に迷惑をかけず失敗しないこと」が評価の中心という風潮に違和感がありました。

自分のキャリアを振り返ったとき、“人の役に立てた実感”が最もモチベーションになると気づいた一方で、責任ある仕事や目標に向けた挑戦ができていないことにも危機感がありました。このまま5年後、10年後を迎えた時、自分に自信を持てているのか?という問いが頭から離れず、転職を意識し始めました。

転職を意識したきっかけ

誰かの人生の決断に寄り添う仕事をしたい

転機となったのは、看護師として働く友人から聞いた「職場選びで人生が変わった」という言葉でした。医療・介護の現場では人材不足が深刻で、職場選びを誤ると心身ともに疲弊してしまうケースが多いことを知り、支援の重要性に関心が高まりました。

そこから人材紹介企業のキャリアアドバイザーという仕事を知り、単に求人を紹介するだけでなく、候補者の背景や希望、価値観を丁寧に引き出し、長く活躍できる職場へ導く役割に大きな魅力を感じました。「受付で培ったコミュニケーションの土台を活かしながら、もっと踏み込んだ支援ができるのではないか」と考えるようになりました。

また、医療・介護領域は社会的意義が大きく、人手不足が続く中で長期的なニーズが見込まれることも知り、「成長したい」「社会の役に立ちたい」「年収も上げたい」という自分の希望と一致していました。こうして、未経験ではありましたが、介護・医療領域のキャリアアドバイザーに挑戦する決意が固まりました。

同時に、少子高齢化の中で介護・医療の現場を支える人材ニーズは今後も高まっていくことが予想されます。長く求められ続けるフィールドの中で、自分自身も専門性を高めながらキャリアを築いていけるのではないかと感じ、このタイミングで本格的に転職活動を始めることを決めました。

転職活動内容

強みの棚卸しと、徹底した面接対策

自己分析では、単に業務内容を書き出すだけでなく、「相手からよく褒められること」「頼られた場面」「やりがいを感じた瞬間」を一つ一つ言語化し、それをスキルに変換していきました。その結果、「寄り添う姿勢」「安心感のあるコミュニケーション」「情報整理と提案」が再現性のある強みだと確認できました。

応募企業の選定では、教育制度・評価制度・社会貢献性の3つを軸にし、求人票だけでなく、社員インタビューや現場レポート、口コミなども幅広く確認しました。未経験者への育成方針や、どのようにして一人前のCAへ育てていくのかといった点を重視して比較検討しました。

選考対策としては、ロールプレイ形式の模擬面談に重点を置きました。友人やエージェントに協力してもらい、求職者役とCA役に分かれて練習を繰り返し、質問の仕方や傾聴姿勢、提案の組み立て方を改善していきました。その結果、書類選考や一次面接の通過率が上がり、「ポテンシャルを評価してもらえている」という手応えを感じることができました。

また、応募書類の作成にあたっては、単に職務経歴を並べるのではなく、受付や事務の経験がどのようにCA業務につながるのかを意識して記載しました。「人の話を丁寧に聞き、不安を和らげるコミュニケーションができること」や「複数の関係者を巻き込みながら調整する力」など、これまで当たり前だと思っていた行動を、価値として伝えられるように工夫しました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

教育制度×評価制度×社会貢献性で選んだ入社先

最終的に3社から内定をいただきました。医療・介護領域に特化した企業、人材領域全般を扱う企業、IT業界向けの人材紹介企業の3社です。それぞれ魅力はありましたが、最終的に介護・医療領域特化の人材紹介企業を選んだ理由は大きく3つありました。

1つ目は、未経験の立ち上がりを支える研修・OJTが充実しており、具体的な育成プランを提示してもらえたこと。2つ目は、インセンティブ制度が明確で、成果と年収が連動する仕組みになっていたこと。3つ目は、現場のCAの方々が「大変だけれど、その分やりがいが大きい」と口を揃えて話しており、仕事への誇りが伝わってきたことでした。

年収は350万から550万へと大きくアップしましたが、それ以上に「自分の成長と社会貢献性を両立できるキャリアを選べた」という納得感がありました。選考過程で多くの面接官と対話できたことで、「自分がどんな価値観で働きたいのか」もはっきりと言語化できたのは、大きな収穫だったと感じています。

一方で内定をお断りした企業は、短期的な成果を重視しすぎていたり、担当件数が極端に多く一人ひとりの支援が薄くなりそうだと感じたケースでした。どれだけ年収が魅力的でも、自分の大切にしたい価値観と合わない環境では長く続かないと考え、最終的には「自分がどんな支援をしていきたいか」を軸に判断しました。

内定・転職後の変化

プレッシャーの中にある“成長と感謝”がやりがい

入社後は、求職者のキャリア面談、希望条件の整理、求人提案、選考フォロー、内定後のフォローまで、キャリアアドバイザーとして一連のプロセスを担当しています。最初の数か月は覚えることが多く、正直なところ頭がパンパンになる日も多かったですが、チームでフォローし合う文化があり、躓きそうなタイミングで必ず誰かが声をかけてくれる環境に救われました。

月次の目標に追われてプレッシャーを感じる場面もありますが、その一方で「〇〇さんと出会えて良かった」「不安だったけれど、背中を押してもらえた」といった言葉をいただくたびに、この仕事を選んで良かったと心から思います。とくに、入職後しばらくしてから近況報告をもらい、「あの時の選択は間違っていなかった」と言っていただけた時は、何ものにも代えがたい達成感があります。

今後は、より専門性の高い領域に踏み込んだキャリア支援ができるように、医療・介護現場の知識を深めながら、相談者から「この人に任せたい」と思ってもらえる存在を目指しています。大変さとやりがいが表裏一体の仕事ですが、毎日が学びと成長の連続であり、以前の自分よりも少し自信を持って働けていると感じています。

メッセージと総括

転職活動は「誰に相談しながら進めるか」で大きく変わる

もし過去の私と同じように、「今の仕事も嫌いではないけれど、このままでいいのか」と感じている方がいたら、一度キャリアについて真剣に向き合ってみることをおすすめします。そのときに大切なのは、転職活動を一人で抱え込まないことだと感じています。

エージェント経由での転職は、キャリアの棚卸しや強みの言語化、企業との交渉などを一緒に進めてもらえるため、特に未経験領域へのチャレンジや「自分の強みがよく分からない」という人に向いていると感じます。一方で、ダイレクトリクルーティングは、自分に興味を持ってくれた企業から直接声がかかるため、市場価値を客観的に知るきっかけにもなります。

どちらが正解ということではなく、自分の状況や性格に応じてエージェントとダイレクトの両方を使い分けることが大切です。私自身も、エージェント経由で相談しつつ、ダイレクトスカウトも確認することで、自分がどう評価されているかを客観的に知ることができました。

変化の激しい時代だからこそ、自分のキャリアを主体的に選び取ることが重要だと思います。少しでも今の働き方に違和感があるなら、一歩踏み出して情報を取りにいくことから始めてみてください。

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