31才で大手電機メーカーからFA総合メーカーへ。年収850万→1500万を実現したディレクターの飛躍
本日は、新卒で入社した大手企業での安定したキャリアから、年収の大幅アップとさらなる成長環境を求めて、FA総合メーカーへの転職を果たされたハイクラス人材の事例をご紹介します。
主人公は36歳、早稲田大学を卒業後、名だたる大手総合電機メーカーで商品プロモーションの企画・制作ディレクションに携わってこられました。安定した環境で着実にスキルを磨く一方で、部署の構造的な課題から、ご自身の生み出すコンテンツが事業の成果に直結する実感を得にくいという葛藤を抱えていました。
そこで一念発起し、自身の市場価値を試すべく転職活動を開始。複数のエージェントを利用しつつ、ダイレクトリクルーティングも積極的に活用することで、自身の専門性とポテンシャルを最大限に評価してくれる企業を厳選します。
その結果、平均年収が高いことでも知られるFA総合メーカーの「クリエイティブディレクター・販促企画」ポジションへの転職を見事成功させ、年収は850万円から1,500万円へと大幅にアップ。現在は、世界中の営業拠点で使用される最先端の製品プロモーションを牽引し、その効果を肌で感じながら大きなやりがいを得ています。
大手から超優良企業への転職を成功させた彼のストーリーから、ハイクラス転職を成功させるための戦略と、意思決定のポイントを探ります。
人物プロフィール
年齢:36歳
性別:男性
転職前:大手総合電機メーカー / 企画開発部門のプロモーション企画・制作ディレクション職
転職後:FA総合メーカー / クリエイティブディレクター・販促企画
転職前年収:850万
転職後年収:1,500万
転職動機・テーマ:市場価値向上、年収アップ、裁量、グローバルな活躍、事業貢献度の高いプロモーションへの挑戦
ざっくりまとめると
新卒で大手総合電機メーカーに入社し、企画開発部門で商品の販促ツール制作ディレクションを担当。30代半ばで早稲田大学出身という経歴を持ち、堅実なキャリアを築いてきたハイクラス人材。転職動機は、所属部署の体制が原因で制作物の改善サイクルが遅く、事業への貢献実感を得にくい現状への葛藤と、自身の市場価値を最大限に高めたいというキャリアアップ志向。転職活動では、エージェントとダイレクトリクルーティングを並行し、「高年収」「専門性」「事業貢献のスピードと直結度」を軸に企業を検討。最終的に、年収1,500万円でFA総合メーカーのクリエイティブディレクター・販促企画ポジションに転職を成功。世界初・業界初の画期的な商品のプロモーションに携わり、国内外の営業現場と連携しながら、制作物の効果をダイレクトに検証できる環境に魅力を感じて意思決定。
転職前のキャリアと悩み
「守りの姿勢」から抜け出せない大企業のプロモーション部門。事業貢献への実感と熱量が薄れていた日々。
新卒で入社した大手総合電機メーカーでは、企画開発部門に属し、新商品のカタログや広告、展示会ブースなどのプロモーション制作ディレクションを担当していました。早稲田の出身ということもあり、同期の中でも順調にキャリアを積み重ね、仕事自体に大きな不満があったわけではありません。
ただ、年次を重ねるごとに「このままで良いのだろうか」という漠然とした危機感を抱くようになりました。私の所属していた部門は、会社全体の規模が大きいゆえに意思決定のプロセスが長く、制作物の改善サイクルが非常に遅いことが常態化していたんです。営業や事業部からのフィードバックは形式的で、「作ったものがどれだけ事業の業績に貢献したのか」という効果検証が曖昧になりがちでした。
社内政治的な要素で制作内容が左右されることも多く、本当に商品の訴求力を高めるために必要な施策が通らないこともありました。もちろん、大手ならではのスケール感や安定性は魅力でしたが、自分のクリエイティビティや企画力をもっとダイレクトに事業の成長に結びつけたいという熱量が、日々のルーティンワークの中で少しずつ薄れていくのを感じていました。
特に、30歳を過ぎて自分の市場価値を考えた時、このまま「大手メーカーの看板」に頼ったキャリアを続けていて良いのか、自分の専門性をもっとシビアに評価し、見合った報酬と裁量を得られる環境に身を置くべきではないかと強く思うようになりました。安定と成長のバランスに悩み、葛藤する日々でした。
転職を意識したきっかけ
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市場価値を客観視した自己分析と、成果直結型のプロモーションへの渇望。
転職を具体的に意識し始めたのは、ある年、私が担当した新商品のカタログ制作が、海外子会社で「現地の販売戦略に合わない」という理由でほとんど活用されなかった一件がきっかけです。日本国内での評価は高かったのですが、グローバル展開を視野に入れた企画立案ができていなかったことを痛感しました。
この経験から、自分のスキルが「社内向け」に偏り、真の意味で「グローバルな事業貢献」に繋がっていないことに気づかされました。そして、もっと効率的かつスピーディーに、「世界中のマーケット」を見据えたプロモーション企画に携わりたいという強い渇望が芽生えました。自分の企画力とディレクション能力が、どれだけ厳しい環境で通用するのか試したい、自分の市場価値を最大限に高めたい、そう考えたんです。
また、キャリアアップの明確な指標として「年収」も意識しました。現状の年収850万円は同世代としては恵まれていましたが、早慶出身という学歴と、大手企業で培った実務経験をもってすれば、さらに高みを目指せるのではないかという客観的な自己評価もありました。特に、私の求める「成果直結型のプロモーション」が実現でき、かつ高い報酬水準を誇る企業への関心が高まりました。
「このまま居心地の良い場所に留まって、成長の機会を逃すのは避けたい」――この決意が、転職活動へ踏み出す最終的な要因となりました。自分の専門性が活かせる企業、そして何よりも、制作物の効果をダイレクトにフィードバックできる「直販体制」を持つ企業を探し始めました。
転職活動内容
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「プロ人材」としての自己分析と、エージェントとダイレクトのハイブリッド戦略。
転職活動は、まず徹底した自己分析から始めました。これまでのキャリアで培った「企画の意図を正確に形にするディレクション能力」と、「多数のステークホルダーを巻き込むコミュニケーション能力」を自分の強みとして再定義。同時に、弱みとして「グローバルな市場や現地法人のニーズを深く理解する経験不足」を認識しました。
求人情報の収集は、ハイクラス層に特化したエージェント経由と、企業のスカウトサービス(ダイレクトリクルーティング)経由のハイブリッドで行いました。エージェントには、自身の要望(年収1,000万円以上、事業貢献度の高い企画職、大阪勤務希望など)を明確に伝え、非公開求人を含む幅広い選択肢を提案してもらいました。特に、FA総合メーカーのような高年収企業や専門性の高い求人は、エージェント経由でなければ情報にアクセスしにくいケースも多かったです。
一方で、ダイレクトリクルーティングサービスでは、自身の職務経歴書を公開し、企業側からのオファーを待つスタンスも取りました。これは、自分の市場価値がどの業界や企業から最も高く評価されるかを客観的に測るための戦略でした。実際に、複数の大手IT企業や専門性の高いメーカーからオファーをいただき、自分のスキルセットが幅広い業界で求められていることを実感できました。
面接対策では、応募企業が抱える課題に対し、前職での経験をどのように活かせるかを具体的に示すことに注力しました。特に、FA総合メーカーの面接では、彼らが求める「スピード感」と「論理的な成果へのコミットメント」を意識し、制作ディレクションにおける定量的な改善事例を交えて説明。このハイブリッドな活動を通じて、自分が本当に実現したいキャリアが明確になり、自信をもって選考に臨むことができました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
即戦力として評価された「ディレクション力」と、FA総合メーカーの「直販体制」が生むスピード感。
転職活動期間は約3ヶ月半。書類選考の通過率は、特に大手専門商社やIT企業のマーケティング・プロモーション職で非常に高く、私の「大手企業で複雑な社内調整を乗り越えてきたディレクション経験」が、即戦力として高く評価されていることを実感しました。
逆に通過率が低かったのは、完全なクリエイティブ実務(Adobeソフト操作など)がメインの職種や、ベンチャー企業の立ち上げフェーズのポジションでした。これは、私の経験が「企画・管理・指導」に軸足を置いており、純粋な「制作職」や「ゼロイチ」の経験に乏しかったためだと分析しています。
最終的に内定をいただいた複数の企業の中で、FA総合メーカーへの入社を意思決定した最大の理由は、提示された年収(1,500万円)だけではありません。それは、彼らの「直販体制」が生み出す、「プロモーション企画と事業貢献が直結するスピード感」でした。
面接を通じて、FA総合メーカーが「新商品の約70%が世界初・業界初」という圧倒的な技術力を持っていること、そしてそのプロモーションコンテンツが国内だけでなく46ヵ国250拠点に展開され、世界中の営業活動にすぐに活用されることを知りました。前職で課題と感じていた「効果検証の曖昧さ」とは真逆で、営業から制作物の効果や感想をダイレクトにもらえる環境は、クリエイティブ職としてこれ以上ないやりがいだと感じたんです。「成果」を追求するFA総合メーカーの企業文化こそが、自分の成長と市場価値を最大化できる舞台だと確信しました。
内定・転職後の変化
ポジティブ要素:世界最先端のプロモーションを牽引する裁量と、成果に見合う報酬。
転職してまず実感したポジティブな変化は、やはり仕事の**裁量とスピード感**です。入社後すぐから、複数の新商品のプロモーション企画立案と制作ディレクションを任され、Webマーケティングチームや商品開発者といった各セクションと横断的に関わりながらプロジェクトを進めています。前職とは比べ物にならないほど、自分の提案が迅速に実行に移され、制作したコンテンツがすぐに世界中の営業現場で活用される。この「事業への貢献度」が肌で感じられる環境は、大きなやりがいに繋がっています。また、年収が850万円から1,500万円へと大幅にアップしたことで、経済的なゆとりだけでなく、自身の市場価値が正当に評価されているという満足感も得られています。
ネガティブ要素(課題):高い専門知識の習得と、徹底した効率化への対応。
ネガティブというよりも「高い壁」と感じているのは、扱っている製品の専門性の高さです。最先端のセンサや計測器に関する知識を、プロモーションとして効果的に伝えるためには、入社後のOJTや自己学習で継続的にインプットしていく必要があります。また、「仕事の効率化を妨げる気遣いを排除する」という社風の通り、全てにおいて成果と効率が求められます。マルチタスクで多数のプロジェクトを並行して進めるため、前職のようなゆったりとしたペースは一切通用せず、常に高い集中力とスピード感が求められます。これは、自分のスキルをさらに研ぎ澄ませるための良い課題だと捉えています。
今後は、多言語展開や現地法人との連携をさらに強化し、グローバルなブランド認知とイメージ向上に貢献することで、自分のキャリアを次のステージへと押し上げていきたいと考えています。
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