36才で国内営業からが外資SaaS グローバルセールスへ転身した理由
今回の主人公は36歳、男性。国内メーカーでAPAC向けの海外営業を担当していた彼は、商習慣の違いによる意思決定の遅さや価格競争に悩み、もっとスピード感のある市場で勝負したいと感じていました。そんな中、外資SaaS企業からグローバルセールスとして声がかかります。
経営層へのダイレクトな商談、意思決定の速さ、提案の自由度――国内営業とは全く異なる世界で、彼は“英語力よりも重要な武器”があったことに気づきます。本事例では、彼の転職理由、乗り越えた壁、そしてグローバルで活躍できる営業になるまでのリアルなプロセスを紐解きます。
人物プロフィール
年齢:36歳
性別:男性
転職前:国内メーカー/海外営業(APAC担当)
転職後:外資系SaaS/APACグローバルセールス
転職前年収:820万
転職後年収:1000万
転職動機・テーマ:海外市場で“意思決定の速い営業”に挑戦し、グローバルで通用する提案力を磨きたい
ざっくりまとめると
・国内メーカーの海外営業から外資SaaSのグローバルセールスへ
・820万→1000万+SO
・課題:意思決定が遅く、価格勝負になりがちな国内営業構造
・強み:文化理解、顧客交渉、提案スピード、業界知見
・外資ではLarge Dealを主体的に組み立てキャリア加速
転職前のキャリアと悩み
“提案の価値より価格で決まる営業”から抜け出したい
前職では国内メーカーに所属し、東南アジア・東アジアの企業向けに営業活動を行っていました。数年働くなかで強く感じたのは、日本企業特有の“意思決定の遅さ”と“価格比較文化”でした。
商談が進むたびに必ずと言っていいほど発生するのが、
「日本側の意思決定待ち」
「現地法人と日本本社のリレー」
「競合との価格比較による引き下げ要求」
という構造的な問題。
営業として価値を提案しているつもりでも、最終的には価格競争になり、提案のクリエイティビティを発揮する場面が少ないことに物足りなさを感じはじめました。
さらに、海外顧客のニーズに柔軟に応えたいと思っても、国内プロダクト側との調整に時間がかかり、スピード感が出せないこともストレスでした。
「もっと意思決定の速い市場で、価値勝負の営業がしたい」
この思いが徐々に強くなっていきました。
転職を意識したきっかけ
外資SaaS“あなたのAPAC経験はすでに武器になる”という一本のスカウト
転機となったのは、外資SaaSのAPAC Headから直接届いたスカウトでした。驚いたのは、英語力でも学歴でもなく、
「顧客の文化理解」「各国の意思決定構造の把握」「大型案件のクロージング経験」
が強く評価されていたことでした。
カジュアル面談で聞いた内容は、現職の悩みを裏返したような世界観でした。
・海外企業は意思決定が速く、数週間で案件が決まる
・提案の自由度が高く、価格より“ROI”で勝負ができる
・営業が事業成長の中心にいて、責任と裁量が大きい
・APAC市場は急成長中で、経験者が圧倒的に足りない
「海外営業の経験はグローバルSaaSでこそ活きる」
そう確信し、転職を真剣に考えるきっかけになりました。
転職活動内容
海外営業経験を“グローバルセールス要素”に再定義して棚卸し
転職活動では、自分の経験を外資基準に合わせて要素分解しました。
【国内メーカーで得た経験】
・文化差異を踏まえた交渉術
・APAC市場の成長領域の理解
・大型案件の案件管理能力
・現地法人と本社のハブ役としての調整力
【外資SaaSが求める経験】
・Value Selling(価値起点の提案)
・ROI算出・経営層向け提案
・複数国のステークホルダー管理
・スピード感あるクロージング
差分は英語力ではなく、提案の“構造”。
そこで私は、過去の成功案件をValue Sellingの形式に書き換え、外資企業の面接でそのまま説明できるよう準備しました。
また、情報収集経路として、
エージェント→外資の選考基準・報酬体系の理解
スカウト→APAC HeadやVP Salesとの壁打ち
求人サイト→各社の市場戦略・ARR目標の比較
この3つを使い分けました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
“価値で勝負できる市場”を軸に意思決定した
最終的に複数社から内定をいただきましたが、私が選んだのはAPACで急成長中の外資SaaS企業でした。
決め手は以下の3点です。
1. ROIを軸とした価値起点の提案ができること
2. APAC市場で意思決定が速く、営業裁量が大きいこと
3. 自分の文化理解・交渉スキルが最も評価されていたこと
また、市場価値を改めて分析すると、
・APAC市場経験
・大型案件推進
・多文化コミュニケーション
が選考通過率を押し上げており、逆にプロダクト知見は後から補えると判断されていました。
これらを踏まえ、最も成長角度の高い企業を選びました。
内定・転職後の変化
“スピード×裁量×価値提供”の世界で手応えを得た
転職後は、APACの大手企業を中心に、経営層へのダイレクト提案、ROIモデルの作成、クロスボーダー案件の推進に携わっています。
驚いたのは、商談のスピード感。
最短で2週間、平均でも1〜2ヶ月で案件が動きます。
値引き交渉はほとんどなく、提案の本質で勝負できます。
課題もあります。
国によって商習慣が異なるため、案件の“温度感”を見誤るリスクがあります。しかし、それ以上に、価値を認められたときのダイナミクスは大きく、営業としての成長角度は国内営業の比ではありません。
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