42才で事業会社マーケからスタートアップCMO補佐へ転身した理由
今回ご紹介するのは42歳、男性。大手通信会社でデジタルマーケティング責任者として働いていた彼は、組織の大きさゆえの意思決定の遅さに限界を感じ、もっとスピード感を持って事業成長に寄与できる環境を求めていました。そこで選んだのが、AI×SaaSスタートアップでのCMO補佐。ブランド戦略・統合マーケ・データ分析・プロダクト連携まで幅広い領域で裁量を発揮し、事業を伸ばす役割に挑戦したリアルストーリーです。
人物プロフィール
年齢:42歳
性別:男性
転職前:大手通信会社/デジタルマーケティング責任者
転職後:AI×SaaSスタートアップ/CMO補佐(統合マーケ・ブランド戦略)
転職前年収:900万
転職後年収:1400万
転職動機・テーマ:事業成長のスピードを自分の意思で創りたい
ざっくりまとめると
・大手通信会社のマーケ責任者からAI×SaaSのCMO補佐へ
・900万→1400万+SO
・課題:意思決定が遅く、ブランド改革が進まない環境
・強み:戦略設計・統合マーケ・ブランド構築・データ分析
・スタートアップでは0→1のブランド構築とグロースを統括
転職前のキャリアと悩み
“マーケティングは理解されづらい”というもどかしさ
私は大手通信会社でデジタルマーケティングを統括していました。しかし、組織が成熟しすぎていたこともあり、マーケティングが“販促の延長”として扱われる場面が多く、本来のブランド構築や顧客体験の最適化まで踏み込むことが難しい状況でした。
特に、ブランド刷新やCRM改革のような中長期の施策は、意思決定までに多くの承認プロセスが必要で、進めるには相当の時間と根回しが求められました。その一方で、市場は急速に変化し、顧客ニーズも多様化。
「このスピードでは競争に勝てない」
「マーケティングが事業成長を牽引する世界で働きたい」
という思いが次第に強くなっていきました。
転職を意識したきっかけ
スタートアップCMOから届いた一本の声掛け
転機は、AI×SaaSスタートアップのCMOからのスカウトでした。
オンラインで話を聞いた際、彼が語った言葉に衝撃を受けました。
・“マーケが事業そのものを作るフェーズにある”
・ブランド構築が追いついておらず、事業の伸びを止めている
・プロダクト主導からマーケ主導への転換が必要
・意思決定が早く、1週間単位で施策を動かせる
まさに、私が求めていた環境そのものでした。とくに、「マーケが経営の中心にある」という言葉は、大手企業ではなかなか得られない刺激でした。
転職活動内容
キャリアの棚卸しと“スタートアップで通用するスキル”への再構築
転職活動では、自分のマーケ経験をスタートアップ向けに徹底的に言語化しました。
【大手で得たスキル】
・統合マーケティング戦略
・広告運用〜分析のPDCA
・ブランド企画
・大規模予算管理
【スタートアップに求められるスキル】
・0→1のブランド構築
・スピード重視の施策実行
・マーケとプロダクトの連携
・顧客データを即日で意思決定に反映
この差分を埋めるため、私は自分の成功事例を“短期成果”と“中長期戦略”の両軸で整理し、アジャイル型のマーケプロセスとして説明できるように準備しました。
また、エージェントからはマーケハイクラスの市場動向を聞き、スカウトではCEO・CMOと直接ディスカッションを行い、スタートアップのリアルな課題を理解しました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
意思決定の軸は“マーケが経営の中心にあるか”
複数社のオファーを比較した結果、私はAI×SaaSのスタートアップを選びました。
理由は明確で、マーケティングが“経営の中心機能”として扱われていたからです。
決め手となったのは以下の3つです。
1. ブランド戦略・グロースマーケ・PRが一気通貫で担当できる
2. プロダクトとマーケが週次で議論し、仮説検証が高速
3. CMO直下で裁量を持ち、意思決定の速さが段違い
他社では、マーケが“広告運用”や“リード獲得”の担当に留まり、自分の目指す統合マーケには遠いと感じ、辞退しました。
内定・転職後の変化
マーケティングが“事業を動かす”フェーズでの手応え
転職後は、ブランド再設計、プロダクト連携、CRM最適化、広告運用改善、広報戦略など幅広い領域を担当しています。
特に、ブランド刷新プロジェクトでは、プロダクト価値を再定義し、顧客体験を起点にコミュニケーションを再構築。わずか半年で問い合わせ数が2.3倍に増加しました。
課題もあります。スピードが非常に早いため、意思決定の前提が毎週変わることもあり、柔軟な思考が求められます。ただ、その分“マーケが事業成長の中心”にある環境は、大手では得られなかった醍醐味です。
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