35才で営業企画からBizDevへ転身した理由/年収950万
ご紹介する転職事例は35歳の男性。大手IT企業で営業企画を担当していた彼は、優れた企画を作っても現場で実行されず、成果につながりにくい状況に限界を感じていました。「企画するだけでなく、事業をつくる側に回りたい」という思いから、AI×SaaSスタートアップのBizDevへ転身。本事例では、彼がどのように0→1の事業開発へ挑み、新しいキャリアを切り開いたのかを紹介します。
人物プロフィール
年齢:35歳
性別:男性
転職前:大手IT企業/営業企画・事業推進
転職後:AI×SaaSスタートアップ/BizDev(事業開発リード)
転職前年収:780万
転職後年収:950万
転職動機・テーマ:企画だけでなく“事業そのものを作る役割”に挑戦したい
ざっくりまとめると
・大手ITの営業企画からAI×SaaSのBizDevへ
・780万→950万+SO
・課題:企画が現場で機能しない“分断感”
・強み:戦略立案・プロジェクト推進・アライアンス
・スタートアップで新規事業0→1をリード
転職前のキャリアと悩み
“企画が現場で機能しない”という根本的なジレンマ
前職では営業企画として、戦略立案、営業プロセス改善、KPI設計など幅広い業務を担当していました。しかし組織が大きいこともあり、企画が現場に落ちるまで数ヶ月かかることも珍しくなく、実行段階に入る前に市場環境が変わってしまうこともありました。
「良い企画でも動かなければ価値にならない」
この事実が常に重くのしかかっていました。
現場の声を拾うために全国を回ることも増えましたが、結局は“企画側”と“現場側”の分断が埋まらず、本質的な改善に至らない場面も多く、徐々に「企画ではなく、事業を動かす側に行くべきではないか」と考えるようになりました。
転職を意識したきっかけ
スタートアップCEOからの“事業を一緒に作らないか”という声掛け
転機となったのは、AI×SaaSスタートアップCEOから届いたスカウトでした。面談では、彼らが抱える課題が非常に明確でした。
・市場は急拡大しているが事業開発人材が不足している
・アライアンスや新規事業が“社長直下”で止まっている
・企画と現場の距離が近く、0→1のやりがいが大きい
特に「企画と現場の分断がない会社」という言葉が刺さり、“これまでの悩みが解消される環境”だと直感しました。
転職活動内容
営業企画スキルをBizDev向けに再構築し、市場価値を再定義
転職活動では、企画スキルを“事業開発の要素”として言語化し直しました。
【営業企画で培った強み】
・戦略立案とKPI設計
・部門横断のプロジェクト推進
・アライアンス企画
・営業現場の課題構造化
【BizDevに求められる要素】
・事業立ち上げの仮説検証
・アライアンスのスキーム構築
・収益設計とモネタイズモデルの立案
・プロダクトチームとの連携
差分を埋めるため、過去の企画事例を“事業開発のプロセス”としてフレーム化。
さらにエージェントから市場動向を聞き、CEO・BizDev責任者との面談を重ね、具体的な事業イメージを固めていきました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
意思決定の軸は“事業を自分の手で動かせるか”
最終的に選んだのは、シリーズB直後の成長フェーズにあるAI×SaaSスタートアップでした。
決め手となったのは以下の3つです。
1. CEO直下で新規事業を0→1から任せてもらえること
2. アライアンス戦略・収益モデル・市場分析まで裁量が広いこと
3. 営業企画の経験が“事業開発の基礎力”として評価されたこと
他社はBizDevの名称でも実態は“営業の延長”であり、自分の求める“事業づくり”とはズレがありました。
内定・転職後の変化
“事業をつくる側”に回ったことで得た大きな変化
転職後は、新規事業の市場調査、アライアンス先の選定、PoCの設計、プロダクト改修の提案など、事業開発の全プロセスに関わっています。
特に手応えを感じたのは、大手企業とのアライアンスで、わずか半年で月次3000万円の追加売上を創出したこと。企画だけでは実現できなかった“事業インパクト”を、自分の手で作れた実感は非常に大きいものでした。
課題もあります。スタートアップは変化が激しく、仮説が毎週変わることもあります。でも、自ら事業を動かす立場として働ける環境には満足しています。
あなたと同じタイプの転職成功事例を探す
会員登録(無料)