34才で年収大幅ダウン!外資マーケ統括からスタートアップCMOへ挑戦した理由
34歳、外資系ECプラットフォームでマーケティング統括を務めていた彼は、日本市場に合わない施策を本社方針で強制され続ける状況に疑問を抱いていました。そんな中、N−1フェーズのD2Cスタートアップから、副社長兼CMOのオファーが届きます。報酬は下がる一方、日本市場に最適化したマーケ戦略を“自分の意思で作れる”環境、生株とSOによる将来価値、そしてIPOの経験が得られる点が決め手となり、挑戦を決意しました。
人物プロフィール
年齢:34歳
性別:男性
転職前:外資系ECプラットフォーム/マーケティング統括
転職後:D2Cスタートアップ/副社長兼CMO
転職前年収:1050万
転職後年収:880万
転職動機・テーマ:マーケを“自分の意思で動かす”環境で挑戦したい、IPO経験を積みたい
ざっくりまとめると
・外資ECのマーケ統括からD2CスタートアップCMOへ
・1050万→880万(生株0.4%+SO2.5%)
・外資の本社決裁が遅く、日本市場に合う施策が実行できない限界
・スタートアップでブランド戦略〜CRM〜広告ROI改善まで全権を委任
・N−1フェーズで上場準備中の成長局面
転職前のキャリアと悩み
外資本社の指示で“勝てる戦略が打てない”もどかしさ
外資系ECプラットフォームで日本マーケ統括として働いていましたが、常に感じていたのは「勝てる戦略が打てない」という構造的な問題でした。
日本市場には独自の購買行動があり、海外本社のテンプレ施策が必ずしもフィットしません。しかし、意思決定はすべて本社で行われ、日本独自の施策は承認に数カ月かかることもありました。
・ROIが悪化しているのに予算配分が変えられない
・本国との調整に時間を奪われ、実行に割ける時間が減る
・ユーザー分析から導いた改善案が却下される
私は次第に「もっと自分の意思で市場に向き合いたい」という思いを強く持つようになっていきました。
転職を意識したきっかけ
N−1フェーズで“マーケを任せ切りたい”というオファー
転機は、D2CスタートアップのCEOからのオファーでした。「CMOとして、マーケ領域すべてを委任したい」「上場準備の中心に入ってほしい」という言葉に心が大きく動きました。
特に魅力を感じたのは、次の点です。
・日本市場に最適化したブランド戦略をゼロから構築できる
・広告運用〜CRM〜LTV改善まで全権を委任される
・経営陣として意思決定に参加できる
・N−1で上場目前、生株+SOによる将来価値が大きい
外資では実現できなかった“市場に合わせた迅速な意思決定”が、ここにはありました。
転職活動内容
外資マーケ経験を“スタートアップCMOの言語”に変換した準備
私は、これまでのマーケ実績をスタートアップでも通用するよう再構築しました。
【外資での強み】
・大規模広告運用(数十億規模)
・グローバルブランド戦略との整合性管理
・クリエイティブ指標の改善
・大規模CRMモデルの運用
【CMOに求められる領域】
・LTV最大化のための顧客セグメント設計
・ファネルごとのKPIと施策を自分で設計
・プロダクトとマーケを横断したグロース戦略
・経営判断に耐える数字の可視化と説明
私は過去の施策を「事業成長にどれだけ寄与したか」というストーリーに再整理し、外資の実績を“スタートアップの文脈”で語れるように準備しました。
エージェントとはハイクラスCMOの市場動向を整理し、スカウト経由でCEO・CFOとディスカッションしながら、経営に求められる水準の視座を固めていきました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
意思決定の軸は“意思決定の自由度”と“市場への解像度”
複数のオファーを比較した結果、最終的に私はD2Cスタートアップへの転職を決めました。理由は次の3つです。
1. 日本市場に適した戦略を“自分の裁量で”作れること
2. CMOとして広告・CRM・ブランドを横断した全権が与えられること
3. 生株+SOの設計が透明で、リスクとリターンのバランスが取れていたこと
他社のCMOポジションは、実態が「マーケ部長」や「広告運用責任者」にとどまる場合も多く、権限は限定的でした。
一方、このスタートアップは、マーケが売上を最も左右する事業構造であり、CMOの裁量が非常に大きい点が決め手になりました。
内定・転職後の変化
“自分の意思”で市場に戦略を打てる日々の充実感
入社後は、ブランド戦略の再構築、広告のROI改善、主要チャネルの見直し、CRMモデルの刷新、クリエイティブのABテスト強化など幅広い業務を担当しています。
特に、ファネル全体を最適化した結果、CACが大幅に改善し、売上の安定成長につながったことは大きな手応えとなりました。
もちろん課題は山積みですが、“市場に対して正しい打ち手を即座に形にできる環境”は外資では得られなかったものです。上場に向け、マーケチームを10名→30名規模に拡大し、ブランド価値をさらに伸ばすことが今のミッションです。
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