34才で大手ITからD2Cブランドのブランドマーケのマネジャー職へ/年収700万→900万
34歳、大手IT企業でブランドコミュニケーションを担当していた彼女は、広告制作やキャンペーン運用が中心で、事業とブランドをつなぐ上流工程に携われないもどかしさを抱えていました。そんな中、D2CブランドからBrand Marketing Managerとしてのオファーが届きます。ブランド戦略、世界観設計、PR、SNS、顧客体験の改善まで一気通貫で担う役割。年収も980万+SOへ。“広告をつくるマーケ”から“ブランドを育てるマーケ”へ進んだ転職ストーリーです。
人物プロフィール
年齢:34歳
性別:女性
転職前:大手IT企業/ブランドコミュニケーション・Webマーケ
転職後:D2Cブランド/Brand Marketing Manager
転職前年収:700万
転職後年収:980万
転職動機:ブランド戦略から顧客体験設計まで一気通貫で担いたい
ざっくりまとめると
・大手ITのブランドコミュニケーション→D2CブランドのBrand Marketing Managerへ
・700万→980万+SO
・広告制作中心から脱却し、ブランド体験をつくる側へ
・ブランド戦略、コミュニケーション設計、SNS・PRを主導
・“ブランドを育てる”マーケとして幅広いスコープを担当
転職前のキャリアと悩み
広告を作っても“ブランドが育つ理由”は語れないという問題意識
前職ではブランド広告の制作ディレクション、デジタル施策の企画、PR連携など幅広く担当し、大規模予算のプロジェクトにも関わるやりがいはありましたが、次第に限界を感じるようになりました。
・ブランド体験が顧客にどう届いているか見えない
・広告のKPIは達成しても、LTVやNPSに影響しているか不明
・事業部やプロダクトと距離があり、ブランドが実態と乖離する
・“広告を作る部署”として扱われ、上流に入れない
「ブランドは広告ではなく体験に宿る。広告はその一部に過ぎない」
そう強く思いながらも、職務範囲が固定され、実際の顧客体験やプロダクト理解が深められない状態でした。
もっと“ブランドの根っこから育てる仕事”に挑戦したいという思いが強くなりました。
転職を意識したきっかけ
“ブランドは広告ではなく、事業と顧客体験の総和”という価値観に惹かれた
転機はD2CブランドのCMOから届いたスカウトでした。
面談で言われた次の一言が、長年抱えていた違和感を解消するものでした。
「ブランドは広告で作れない。事業そのものだよ。」
提示された役割は、広告やSNSだけに閉じない、事業とブランドをつなぐものでした。
・ブランド戦略の策定
・世界観・トーン&マナーの統一
・SNS/PR/インフルエンサー連携
・顧客体験(CX)の改善
・パッケージ/コミュニケーションの一貫性設計
・NPS改善のためのVOC分析
大手では経験できなかった“ブランドの上流”と“顧客体験の下流”をつなぐ役割。
この環境でなら、ブランドマーケとして本質的に成長できると感じました。
転職活動内容
広告制作の経験を“ブランド体験設計”として再整理した
転職活動で最も力を入れたのは、広告制作の経験を“ブランド体験の構築”に再定義することでした。
制作ディレクションだけでは、D2CブランドのBrand Marketingとしては不十分と理解していたためです。
【再整理した経験】
・生活者インサイト分析からコミュニケーション軸を設計した経験
・クリエイティブ開発における世界観の統一
・SNSと広告のタッチポイント統合
・PR/キャンペーン施策の効果分析
さらにブランドマーケに必要なスキルもキャッチアップしました。
・ブランドアーキテクチャ
・NPS/VOC分析
・SNSコミュニティマネジメント
・CX全体のジャーニー設計
この再構築によって、“広告の人”という印象から大きく変わり、“ブランドを育てる側に回れる人材”として評価されました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
決め手は“ブランドと事業が一体化している文化”だった
複数社の選考を進める中で、最終的に今のD2Cブランドを選んだ理由は3つありました。
1つ目は、ブランドが経営のど真ん中にあり、意思決定の中心に置かれていること。
2つ目は、ブランドとCXが一気通貫で整理されており、マーケが顧客体験に深く関われる構造だったこと。
3つ目は、クリエイティブの質に妥協がなく、ブランド価値を長期的に守る姿勢が徹底されていたこと。
広告を作るのではなく、“ブランドの世界観を育てる”という考え方に強く共感し、この会社で働きたいと自然に思えるようになりました。
内定・転職後の変化
広告制作では味わえなかった“ブランドが育つ瞬間”を体感している
入社後はブランド戦略の再構築、世界観の統一、SNS戦略、PR方針策定、顧客体験の改善など、非常に幅広い業務を担当しています。
特に印象的だったのは、ブランドリニューアル後にNPSが改善し、コミュニティの自然投稿が増えたこと。
「世界観が刺さる」と顧客が語り始めた瞬間は、広告制作では味わえなかった喜びでした。
もちろん課題もあります。
・施策の優先順位が激しく変わる
・少人数で幅広い領域を担当
・ブランドと事業の整合性を取り続ける難しさ
それでも、ブランドが顧客に届き、共感が広がる瞬間を事業の中で体験できることは、大手では得られなかった価値です。
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