30才 制作ディレクター→コンテンツ戦略の転職事例/年収450万→620万
30歳、Web制作会社で制作ディレクターとして働いていた彼女は、生成AIの進化により「作る仕事だけでは市場価値が下がっていくのでは」という強い危機感を抱くようになりました。バナー制作や構成案作成など、これまで時間をかけてきた作業の多くがAIで簡単に生成できる時代へ突入。そこで、制作の現場経験を活かしながらも“戦略側”に回れるコンテンツストラテジストという職種に出会い、SaaS企業への転職を決断したストーリーです。
人物プロフィール
年齢:30歳
性別:女性
転職前:Web制作会社/制作ディレクター
転職後:BtoB SaaS企業/コンテンツストラテジスト
転職前年収:450万
転職後年収:620万
転職動機:生成AIの普及で制作業務の価値が低下し、戦略領域へキャリアを拡張したい
ざっくりまとめると
・制作ディレクター→SaaSのコンテンツストラテジスト
・AIで制作作業の効率化が進み将来性に不安
・450万→620万に年収アップ
・戦略×データで価値を出す役割へ転身
・制作経験をコンテンツ戦略に昇華
転職前のキャリアと悩み
制作業務のAI化が進み、将来のキャリアが見えなくなった
Web制作会社でディレクターとして働く中で、生成AIによる画像生成やコピーライティングの精度が急激に上がり、制作工数がどんどん短縮されていきました。効率化は歓迎すべきことですが、一方で「このままでは戦略をつくれない人材は必要とされなくなる」という不安が強くなりました。
・構成案作成やコピー修正をAIが自動生成する場面が増えた
・クリエイティブの品質よりスピード重視にシフト
・制作物の付加価値が下がり、場当たり的な対応が増加
・“作るだけの人材”ではキャリアが頭打ちになると痛感
30歳という節目もあり、「制作の現場からもう一段上のレイヤーに行かなければ」という危機感が強まりました。
転職を意識したきっかけ
“戦略をつくる側に回りたい”という意欲が強くなった
転機となったのは、クライアントのコンテンツ施策に企画段階から関わった案件でした。
・顧客の課題整理
・競合分析
・ペルソナ設計
・流入経路とコンテンツの役割整理
これらの工程に深く関わったことで、「制作より、戦略設計の方が自分の強みが活きる」と感じました。また、コンテンツを企画する側はAIでは代替しづらいという点も後押しになりました。
さらに、SaaS企業の採用サイトで“コンテンツストラテジスト”という職種を知り、データ活用・戦略設計・コンテンツ企画を一気通貫で行う仕事内容が自分の志向性と完全に一致していました。
転職活動内容
制作経験を“戦略スキル”に変換してアピールした
転職活動では、制作ディレクターとしての役割を単なる進行管理ではなく、「事業貢献につながるコンテンツ設計」として再整理しました。
【再構築した主なポイント】
・構成案作成 → 情報設計スキルとして表現
・制作フロー改善 → オペレーション設計として整理
・依頼背景のヒアリング → 課題の言語化力として提示
・訴求案のA/Bパターン提案 → 仮説検証力として転換
また、独学でSaaSマーケティングやSEO、分析ツールの基礎を学習。面接では「制作目線×マーケ目線」を併せ持つ点が高く評価され、複数社の最終選考に進むことができました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
“コンテンツで事業を動かす”という仕事に魅力を感じた
最終的に入社を決めたSaaS企業は、マーケ組織が成熟しており、コンテンツが事業成長の中核となっていました。
決め手となったポイントは以下の3点です。
1つ目は、制作経験を活かしつつ戦略側に踏み込める環境だったこと。
2つ目は、コンテンツ施策にデータ分析を取り入れ、成果を可視化できる点。
3つ目は、コンテンツが売上やリード創出に直結し、事業ドライバーとしての役割が大きい点でした。
「事業成長に関わるコンテンツをつくる人材へ進化したい」
という自身の想いと完全に一致していました。
内定・転職後の変化
“作るだけ”から“事業を動かすコンテンツ”へ視点が変わった
入社後は、ホワイトペーパー、記事企画、ナーチャリングメール、ウェビナー台本など幅広いコンテンツ戦略に携わりました。
・データで顧客のインサイトを可視化
・AIを活用し量産ではなく質を高める役割に集中
・戦略→企画→制作→改善のPDCAを自ら回す経験
制作だけだった頃と違い、自分の企画でリード数や商談化率が上がる瞬間を体感でき、「この職種に転身して本当に良かった」と強く感じています。
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