30才 経理補助からBizOpsの未経験転職事例/年収380万→580万

30歳、中小企業で経理補助として働いていたこの人物は、クラウド会計ソフトや自動仕訳ツールの導入をきっかけに、「自分がやっている業務の多くは、近い将来システムが自動で処理するようになるのではないか」と感じるようになりました。一方で、数字を見ることは好きで、経営会議資料の作成など“事業に近い数字”へ興味が強くなっていた彼は、経理の枠を超えて事業全体を支えるBizOps(事業推進)のポジションに挑戦。バックオフィスから、事業の成長に近い位置で価値を出すキャリアへと舵を切ったストーリーです。

人物プロフィール

年齢:30歳
性別:男性
転職前:中小企業/経理補助
転職後:スタートアップ/BizOps(事業推進)
転職前年収:380万
転職後年収:580万
転職動機:経理の定型業務が自動化される中で、事業の数字に近いポジションで価値を発揮したい

ざっくりまとめると

・経理補助→BizOps(事業推進)
・自動仕訳やクラウド会計の普及に危機感
・380万→580万に年収アップ
・バックオフィスから事業の“前線に近い数字担当”へ
・KPI設計と業務改善を担うポジションに転身

転職前のキャリアと悩み

仕訳・入力中心の仕事に、将来の伸びしろが見えなくなっていた
日々の業務は、請求書処理、仕訳入力、経費精算のチェック、月次締めのサポートなど、いわゆる“経理の定型業務”が中心でした。クラウド会計の導入により、銀行明細やクレジット明細は自動で取り込まれ、仕訳パターンもシステムが学習。

・ルールに沿って確認するだけの作業が増えていた
・ミスが許されない一方で、工夫の余地は少ない
・「自分で考えて提案する余白」が乏しい
・将来的にどこまで年収・役割が伸びるのか不透明

30歳を迎え、「数字は好きだけれど、このポジションのままでいいのか?」という問いが頭から離れなくなりました。

転職を意識したきっかけ

経営会議用の資料づくりが、“事業数字”への興味を呼び覚ました
きっかけは、月次の経営会議で使う簡易レポートの作成を任されたことでした。

・売上と原価の推移
・部門別の粗利
・広告費と売上の相関

といった数字をグラフにまとめる中で、「この数字の裏側で現場では何が起きているのだろう?」と考えるようになり、経理というより“事業管理”の仕事に興味が出てきました。

調べていく中で、スタートアップを中心に「BizOps(Business Operations)」という職種があることを知り、事業KPIの設計やオペレーション改善を担う役割に強く惹かれました。

転職活動内容

“経理目線の数字感覚”を武器に、BizOpsに必要な要素を学び足した
転職活動では、まず自分の強みを経理スキルだけでなく、「数字で物事を捉える習慣」として整理し直しました。

【アピールした主なポイント】
・売上・原価・利益の基本構造への理解
・コスト構造に対する感度の高さ
・締め作業を通じて、数字の正確性に対するこだわり

そのうえで、オンライン講座でSaaSの指標(MRR、LTV、CACなど)や、SQLの基礎、スプレッドシートでのダッシュボード作成方法などを学習。

「経理としての数字感覚」+「BizOpsに必要な基礎スキル」をセットで提示することで、成長フェーズのスタートアップからBizOpsポジションで内定を得ることができました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

“事業の成長に直結する数字”を扱える環境に魅力を感じた
最終的に入社を決めたのは、サブスクリプション型サービスを提供するスタートアップでした。

決め手となったのは、
・売上だけでなく、解約率やLTVなど事業の健康状態を示す指標を扱える点
・セールス、マーケ、CSなど複数部門と横断的に関われる点
・経営陣に近い立場で意思決定の材料を作れる点

「数字を見る仕事」は変わらないものの、その数字が“過去を記録するため”ではなく、“未来の打ち手を決めるため”に使われる点に、大きなやりがいを感じました。

内定・転職後の変化

バックオフィスから、“事業のど真ん中”に寄っていく感覚
入社後は、各部門のKPI設計やレポーティング、業務フローの可視化と改善提案などを担当しています。

・営業プロセスのどこで案件が滞っているかを分析
・マーケ施策ごとのリード質の違いを可視化
・解約ユーザーの共通点を洗い出し、CSと一緒に対策を検討

経理時代のように“決められたフォーマットに数字を入れる”のではなく、「どんな指標を追うべきか」から考える立場になったことで、数字に対する責任と面白さが一気に増しました。

メッセージと総括

AIや自動化が進むからこそ、“数字を読み解く人”の価値が高まる
経理補助として働く中で、「このまま自動化が進んだら、自分の仕事はどうなるのか」と不安を感じている方も多いと思います。ただ、数字そのものはなくならず、その解釈や打ち手の設計こそが人間の役割になります。

エージェントは、自分の経理経験がどの程度BizOpsに転用できるかを一緒に整理してくれる存在です。一方で、ダイレクトスカウトは、どんなスタートアップがBizOps人材を求めているかを把握する手段として有効です。

「数字を見るのは好きだけれど、もっと事業に近いところで働きたい」
そんな人には、BizOpsというキャリアを一度真剣に検討してみる価値があると思います。

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