31才 広告運用→SaaSプロダクトマーケ/500万→750万

31歳、デジタル広告代理店で広告運用を担当していた彼は、自動入札やAI最適化ツールの進化により、「手触り感のある運用の工夫だけでは差別化しづらくなっている」と感じていました。一方で、クライアントの事業やプロダクトの話を深く聞くほど、「施策単位ではなく、プロダクトそのものの戦略に関わりたい」という思いが強くなっていきます。そこで、SaaS企業のプロダクトマーケティングマネージャー(PMM)というキャリアに挑戦し、広告運用で培った分析力と顧客理解を武器にプロダクトの成長を支える立場へと転身したストーリーです。

人物プロフィール

年齢:31歳
性別:男性
転職前:デジタル広告代理店/広告運用コンサルタント
転職後:SaaS企業/プロダクトマーケティングマネージャー(PMM)
転職前年収:500万
転職後年収:750万
転職動機:自動入札やAI最適化が進む中で、“プロダクト側の戦略”に関わりたい

ざっくりまとめると

・広告運用→SaaSプロダクトマーケティングマネージャー
・自動入札・AI最適化により運用領域の差別化が難しくなった
・500万→750万に年収アップ
・施策単位から、プロダクト全体の戦略立案へシフト
・顧客理解と市場分析を軸にキャリアを再構築

転職前のキャリアと悩み

運用のテクニックだけでは価値を出しづらくなっていた
広告運用の仕事は、かつては入札調整やクリエイティブの細かなチューニングによって成果が大きく変わる世界でした。しかし、最近ではプラットフォーム側の自動最適化機能が高度化し、「人間がやるべき調整の余白」が徐々に減っている実感がありました。

・自動入札により、細かな入札調整の重要度が低下
・類似オーディエンスなどの機能により、ターゲティングも自動化
・運用者ごとの差が“見えにくく”なっている

その中で、クライアントから求められるのは、単なる運用の上手さではなく、「どの市場で、どんな顧客に、どんな価値を届けるのか」という上流の議論であることを痛感していました。

転職を意識したきっかけ

「プロダクトそのものの価値設計」に関わりたいという思い
あるSaaSクライアントの案件では、広告施策をいくら最適化しても、プロダクトのポジショニングや料金設計が曖昧なままでは成果に限界があると感じました。

打ち合わせの中でプロダクト側のメンバーと議論を重ねるうちに、
・そもそも誰のどんな課題を解決するプロダクトなのか
・競合と比べて何が強みなのか
・どのセグメントにフォーカスすべきか

といったテーマに強い興味を持つようになり、「広告運用だけでなく、プロダクトの戦略に携わりたい」という気持ちが明確になりました。そこで、PMMという職種の存在を知り、本格的に転職を検討し始めました。

転職活動内容

広告運用の経験を、“市場理解と顧客インサイト”として再編集した
転職活動では、広告運用時代の実績を「クリック率○%改善」といった指標だけで語るのではなく、

・どんな仮説を立ててターゲットや訴求を決めたのか
・顧客のインサイトをどのように見立てたのか
・PDCAを通じて何を学び、プロダクト側にフィードバックしたのか

といったプロセスに軸を置いて整理しました。

また、プロダクトマーケティングに必要な知識(STP、ポジショニング、Pricing、Go-to-Market戦略など)を体系的に学び、自分なりの言葉で説明できる状態にして選考に臨みました。その結果、「運用も分かる市場目線のPMM候補」として評価され、成長中のSaaS企業からオファーを獲得しました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

プロダクトの“どの市場で、どう戦うか”を決める仕事に魅力を感じた
入社を決めたSaaS企業では、PMMがプロダクトと市場の接点を担う役割として位置づけられていました。

決め手となったのは、
・プロダクトのターゲットセグメントやユースケースの定義に関われる点
・営業・CS・開発と横断的に連携しながら戦略を描ける点
・広告運用の経験を活かして、Go-to-Market全体を設計できる点

単なる「広告費の最適配分」ではなく、「プロダクトをどう市場に届けるか」という視点で仕事ができる環境に、強い魅力を感じました。

内定・転職後の変化

“施策の一部担当”から、“プロダクトの成長を担う役割”へ
PMMとしては、マーケットリサーチ、ペルソナ定義、メッセージング設計、ローンチプラン策定など、幅広い業務に関わっています。

・新機能のローンチ時に、どの市場セグメントから攻めるかを決める
・セールス資料やLPのストーリーラインを設計する
・ユーザーインタビューを通じてプロダクト改善のヒントを抽出する

広告運用時代に比べて責任の範囲は格段に広がりましたが、「自分の意思決定がプロダクトの成長に直結している」と実感できるようになりました。

メッセージと総括

“運用スキル”を“プロダクト視点”にまで引き上げれば、AI時代でも戦える
広告運用の現場はこれからも自動化が進んでいきますが、プロダクトそのものの価値を定義し、どの市場にどう届けるかを考える仕事は簡単には代替されません。

エージェントを通じてPMMポジションの募集背景を深く聞きつつ、ダイレクトスカウトでSaaS企業のリアルな期待値を知ることで、自分にフィットする環境が見つかりやすくなります。

運用経験を活かしながら、より上流でプロダクトの成長に関わりたい人にとって、PMMはとても相性の良いキャリアだと思います。

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