32才 編集者→コンテンツ企画リード職の転職事例/年収450万→650万
32歳、出版社で編集者としてキャリアを積んできた彼女は、生成AIの精度向上により、企画のたたき台や文章の素案が簡単に作れるようになる現場の変化を目の当たりにしていました。ライティングの一部はAIで代替できる一方で、「何をテーマに、誰に向けて、どんな体験を届けるか」を設計する編集的な思考は、むしろ重要度が増していると感じていました。そこで、編集経験を活かしつつ、ビジネス寄りの文脈でコンテンツを企画するIT企業のコンテンツ企画リード職に挑戦したストーリーです。
人物プロフィール
年齢:32歳
性別:女性
転職前:出版社/編集者
転職後:IT企業/コンテンツ企画リード
転職前年収:450万
転職後年収:650万
転職動機:生成AIで文章生成が進む中で、“企画と構成”の力を軸にキャリアを築きたい
ざっくりまとめると
・出版社の編集者→IT企業のコンテンツ企画リード
・AI文章生成の普及で編集の役割が変化し始めた
・450万→650万に年収アップ
・コンテンツ制作から、“企画とストーリーデザイン”へ軸足を移した転身
・編集力×ビジネス視点で価値を出すポジションへ
転職前のキャリアと悩み
文章を“整える仕事”だけでは、AIに追いつかれる未来が見えた
出版社での仕事は、著者との企画立案、原稿の構成・リライト、校正、進行管理など多岐にわたっていました。
しかし、社内でも試験的に生成AIが導入され始め、
・原稿の初稿をAIで出してから肉付けする
・キャッチコピー案を複数パターン出して比較する
といった使い方が増え、「文章のたたき台を作る仕事」は確実にAIにシフトしていくだろうと感じました。
一方で、「そもそもこの企画は誰のどんな課題を解決するのか」「どの切り口なら読者が振り向くのか」といった編集的な問いは、依然として人間の思考が求められており、自分の強みはそこにあると気づきました。
転職を意識したきっかけ
ビジネスの現場でも、“編集的思考”が求められていると知った
ある日、SaaS企業で働く友人から、「オウンドメディアやホワイトペーパーの企画で、編集者的な視点を持った人材が求められている」という話を聞きました。
・顧客のインサイトを掘り下げ、テーマを設計する力
・情報を取捨選択し、分かりやすく構造化する力
・ストーリーで読者を惹きつける力
これらは、まさに自分が編集者として積み上げてきたスキルそのものでした。
「文章を書くだけではなく、ビジネスの成果につながるコンテンツを企画したい」
そう考えるようになり、コンテンツ企画リードというポジションに興味を持ち始めました。
転職活動内容
編集経験を“ビジネスコンテンツの企画力”として言語化した
転職活動にあたっては、これまでの担当書籍を単なる実績として並べるのではなく、
・企画立案の背景となった読者インサイト
・構成を組み立てるうえで意識した「読後の変化」
・販促施策との連動や、売れ行きから得た学び
といった観点で整理し直しました。
また、BtoBコンテンツの構造を学ぶために、ホワイトペーパーや事例記事、セミナー構成などを分析し、「どのようなストーリーがビジネスの意思決定に効くのか」を自分なりに言語化。ポートフォリオとして、架空のSaaSプロダクトを題材にしたコンテンツ企画案も作成しました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
“編集×ビジネス”の交点にあるポジションを選んだ
最終的に入社を決めたIT企業は、BtoB向けSaaSを提供しており、コンテンツマーケティングを成長エンジンの一つとして位置づけていました。
決め手となったのは、
・編集者としての企画力をそのまま活かせる点
・営業やマーケチームと連携し、ビジネス目標から逆算してコンテンツを設計できる点
・生成AIをうまく活用しつつ、人間ならではの切り口や構成を求められる点
「読者にとっての良いコンテンツ」と「ビジネスにとっての良いコンテンツ」の両方を追求できる環境だと感じ、この企業を選びました。
内定・転職後の変化
“読ませて終わり”ではなく、“行動を変えるコンテンツ”を設計する日々
コンテンツ企画リードとしては、オウンドメディアの記事、事例インタビュー、ホワイトペーパー、ウェビナー企画など、多様なコンテンツの企画・編集を担当しています。
・営業現場の声から顧客のリアルな悩みを抽出
・マーケチームとKPIを設定し、ゴールから逆算したコンテンツ設計
・AIを使ってラフ案や構成案を出し、最後の仕上げを自分が担うスタイル
「読んで終わり」のコンテンツではなく、「問い合わせや商談、意思決定のきっかけになるコンテンツ」を設計できるようになり、編集者時代とはまた違った手応えとやりがいを感じています。
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