35歳で4大・大手総合商社の事業開発から成長SaaSスタートアップの事業責任者へ/IPOを目指すキャリア転換

本事例は、4大・大手総合商社の事業開発部門でキャリアを築いてきた30代半ばの男性が、成長SaaSスタートアップの事業責任者として転職し、IPOを目指しているケースです。是非ご覧ください。

人物プロフィール

年齢:35歳
性別:男性
転職前:4大・大手総合商社/事業開発部門(デジタルソリューション・プラットフォーム事業)
転職後:成長SaaSスタートアップ/事業責任者(執行役員候補)
転職前年収:1,300万
転職後年収:1,300万+ストックオプション
転職動機・テーマ:大企業の事業開発から、事業の当事者としてスピード感ある環境でIPOを目指したい

ざっくりまとめると

35歳男性。4大・大手総合商社の事業開発部門から、成長SaaSスタートアップの事業責任者へ転職した事例です。大規模プロジェクトやアライアンス推進で培ったスキルを武器に、年収は約1,300万円を維持しながらも、ストックオプションと経営直下の裁量を得るキャリアチェンジに成功。大企業の事業開発経験が、スタートアップの経営・IPO準備にどのように転用できるかを示す具体的なケースです。

転職前のキャリアと悩み

「このまま“大企業の歯車”で終わるのか、事業を創る当事者になるのか。」
私は、4大・大手総合商社の事業開発部門で、既存産業×デジタルの新規事業を担当していました。担当領域は、デジタルソリューション、プラットフォームビジネス、BPO・SaaS活用など多岐にわたり、社内外のステークホルダーを巻き込みながらプロジェクトを推進していました。
大規模な案件に関わり、事業構想からPoC、実装初期まで一貫して携われる環境にはやりがいがありましたが、一方で意思決定プロセスの長さや、最終的な決定が役員会で行われる構造に、徐々に物足りなさを感じるようになりました。
「もっとスピード感のある環境で、自分の意思決定で事業を動かしてみたい」──そう感じ始めたことが、転職を意識する最初のきっかけでした。

転職を意識したきっかけ

「スタートアップの経営陣と仕事をする中で、“熱量の差”を痛感した。」
転機となったのは、商社として支援していた成長スタートアップとの協業プロジェクトでした。彼らは限られたリソースの中でも素早く意思決定を行い、失敗から学びながらプロダクトとビジネスモデルを磨き上げていました。
一方、自分は大企業の一員として、リスクを最小化しながら進める役割が中心でした。「事業の当事者として、リスクを取りながら成長を取りにいく経験をしたい」という想いが強くなり、スタートアップ転職を現実的な選択肢として検討し始めました。
ちょうどその頃、過去に協業した起業家から「次の事業フェーズで、事業責任者としてジョインしないか」という相談を受けたこともあり、本格的に転職活動をスタートさせました。

転職活動内容

「スタートアップ選びの軸を“熱量”ではなく“再現性のある事業性”に置いた。」
転職活動では、勢いだけでスタートアップに飛び込むのではなく、自分の経験が最もレバレッジできる環境を見極めることを意識しました。具体的には、
・シリーズB前後で、すでにPMFは見えているが、これからスケールさせていくフェーズであること
・既存産業×SaaS/プラットフォームで、BtoBの収益モデルが確立しつつあること
・COOもしくは事業責任者として、PL責任と組織マネジメントを担えるポジションであること
という3つの軸を設定しました。
選考では、商社での事業開発経験を「大企業とのアライアンス設計力」「事業KPIの構造化力」「複数ステークホルダーを束ねるPM力」といった具体的な強みに言語化し、面接の中で事例ベースで伝えることを心がけました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

「“大企業の事業開発”と“スタートアップの経営”は想像以上に接続できる。」
最終的に、BtoB SaaS領域の成長スタートアップから、事業責任者としてオファーを受けました。
評価されたポイントは、エンタープライズ向けビジネスの理解、パートナーシップ構築の経験、財務視点で事業を組み立てられること、そして何より「現場に入り込んで自分で手を動かしてきた姿勢」でした。
年収は転職前後ともに約1,300万円と、大きくは変わりませんでしたが、ストックオプションによるアップサイドと、意思決定の裁量を含めた“総合的なリターン”を重視して転職を決断しました。

内定・転職後の変化

「事業の成長と組織づくり、その両方にコミットできるポジションへ。」
現在は、事業責任者として新規事業の立ち上げ、既存プロダクトのグロース、エンタープライズ営業戦略、アライアンス構築、KPI設計、IPO準備に至るまで幅広い領域を担当しています。
意思決定のスピードは商社時代とは比べものにならず、良くも悪くも自分の判断がそのまま数字に跳ね返ってきます。そのプレッシャーはあるものの、「自分の一手で事業が前に進む」実感は非常に大きく、日々の仕事に高い納得感を持てています。
将来的には、COOとして会社全体のオペレーションと組織づくりをリードし、IPO後も持続的に成長できる体制構築に貢献したいと考えています。

メッセージと総括

「“安定かチャレンジか”ではなく、“どこで一番価値を発揮できるか”で考える。」
4大・大手総合商社でのキャリアは、大企業のダイナミズムとスケールを体感できる貴重な経験です。一方で、事業の当事者としてスピード感のある環境で意思決定したい方にとっては、スタートアップという選択肢も十分に現実的だと感じています。
重要なのは、「年収を守るか捨てるか」ではなく、「自分の強みがどの環境で一番発揮されるか」を冷静に見極めることです。
商社で培った事業開発・アライアンス・財務のスキルセットは、成長スタートアップの経営には驚くほど親和性があります。30代半ばからでも遅くありません。むしろ、経験の厚みがある今だからこそ、経営に近いポジションでチャレンジできるフェーズだと実感しています。

備考

転職先候補となり得るスタートアップの例

本事例と同様のバックグラウンドを持つ方が、実際に活躍しやすい成長スタートアップの例として、以下のような企業が挙げられます。

  • UPSIDER(アップサイダー):BtoB金融インフラ/コーポレートカード領域で急成長中のSaaS企業。大企業向けアライアンスの経験が活きやすい環境です。
  • Hogetic Lab(旧LayerX):バクラクシリーズを展開するバックオフィスDXのリーディングカンパニー。ガバナンスと事業開発の両面で商社経験が活かせます。
  • カミナシ:現場DXプラットフォームを提供するSaaSスタートアップ。現場オペレーション改善とBtoBプロダクトのグロース経験を積みやすいフィールドです。

いずれも、既存産業×デジタルという観点で4大・大手総合商社の経験と親和性が高く、事業責任者や経営直下ポジションとしてチャレンジできる可能性があります。

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