大学病院の看護師から医療×ITの上場ヘルステックへ|現場課題をプロダクトで解く25歳の転身

今回は、大学病院の急性期で看護師として経験を積んだ25歳女性が、医療×IT領域で複数事業を展開する上場ヘルステック企業(企業名非公開)へ転職した事例です。「現場で踏ん張る」から「仕組みを変える」へ。臨床のリアルを強みに、医療の体験価値を前に進める側へ移ったストーリーをお届けします。

人物プロフィール

年齢:25歳
性別:女性
転職前:大学病院/看護師(急性期・病棟、プリセプター補佐経験)
転職後:医療×ITの上場ヘルステック企業(企業名非公開)/医療オペレーション企画(現場改善・導入支援)
転職前年収:460万円
転職後年収:560万円(提示)+賞与(業績に準ずる)
転職動機・テーマ:医療の非効率や情報分断を、現場の外から“仕組み”で解決し、患者と医療者の体験を変えたい。

ざっくりまとめると

・大学病院の急性期で「時間が足りない」「情報がつながらない」課題を痛感し、仕組み側に回る決断

・看護師経験は、ユーザー理解・業務理解・課題解像度としてそのまま武器になる

・転職活動は エージェント+ダイレクトスカウト を併用し、職種の期待値(何を成果とするか)を早期に擦り合わせた

・転職後は、現場の声を翻訳して改善に落とし込む役割となり、「医療の体験」が変わる手触りが増えた

転職前のキャリアと悩み

大学病院の急性期病棟で、入退院が多くスピード感のある現場を経験しました。患者さんの状態変化に対応しながら、多職種連携、記録、家族対応まで同時進行で回す日々です。
やりがいは大きい一方で、「ケアの時間を増やしたいのに、間接業務に追われる」「必要な情報が散らばっていて確認に時間がかかる」といった、構造的な課題を強く感じていました。

現場の努力や工夫だけでは限界があり、忙しさが続くほど「自分が頑張る」より「仕組みが変わる」必要性を痛感するようになりました。

転職を意識したきっかけ

夜勤明けに、記録や申し送りに追われて患者さんと向き合う時間が削られてしまった日がありました。
「医療者の時間が増えれば、患者さんの安心も増えるのに」——この当たり前が、仕組みの問題で実現できないことが悔しかったです。

そこから医療DXの情報を調べるようになり、現場を理解した人がプロダクトや仕組みづくりに入ることで、改善の質が上がることを知りました。臨床を捨てるのではなく、別の形で医療に関わる選択肢として、医療×ITへの転身を決めました。

転職活動内容

転職活動は、エージェントとダイレクトスカウトを併用しました。

・エージェントには、看護師経験を「事業側で再現できる強み」に翻訳する支援を依頼しました。
具体的には、現場での課題発見→原因分解→関係者調整→改善実行を、「業務設計・オペレーション改善・導入推進」のスキルとして言語化。未経験職種でも評価される伝え方を整えました。

・ダイレクトスカウトでは、現場改善や導入支援を担う部署の責任者と直接話せたことで、
「この職種は何を成果とするのか」「現場理解をどう活かすのか」「入社後に期待される役割はどこからどこまでか」を早い段階で確認でき、ミスマッチを減らせました。

面接では、「医療が好きだから」ではなく、現場課題を構造化し、改善案を“運用に落ちる形”で語ることを意識しました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

意思決定のポイントは3つでした。

・医療の体験を、プロダクトと運用の両面から変えられる環境
・現場理解を強みにできる職種(導入・運用・改善)であること
・20代のうちに、スピード感ある環境で成長できること

自分の市場価値は、看護師として培った
・現場業務の解像度(“どこが詰まるか”を具体で語れる)
・多職種との調整力(相手の前提が違っても合意形成できる)
・優先順位付け(限られた時間で安全と品質を守る判断)

だと定義しました。これは、医療×ITで“机上の改善”にしないための強みになると考えました。

内定・転職後の変化

転職後は、現場の声を整理し、改善に落とし込む立場になりました。
「忙しい」「大変」といった感覚を、どの業務が何分かかっていて、どこで分断が起きているのか——構造として捉え、関係者と合意しながら改善を進めます。

難しさは、現場ごとに前提が違うこと。ですが、看護師として現場にいた経験があるからこそ、相手の言葉の裏にある事情を汲み取りやすいと感じています。改善が定着して「時間が増えた」「ミスが減った」と言われた時は、臨床とは違う形の手応えがあります。

メッセージと総括

看護師から医療×ITへの転身は、逃げではなく“医療の関わり方を変える挑戦”だと思います。

大切なのは、経験を感情ではなく、再現性のある強みとして言語化すること。現場の課題を具体で語れ、改善を運用に落とす視点があれば、未経験でも道は開けます。

私は、医療の現場を少しでも前に進めるために、仕組み側へ移りました。同じ課題感を持つ人にとって、選択肢の一つになれば嬉しいです。

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