求職者支援のその先まで見たくなった|CA専任から両面型へ役割を広げた26歳女性の転職
今回ご紹介するのは、人材紹介会社でCA(キャリアアドバイザー)専任として働いていた26歳女性の転職事例です。
求職者との面談、希望条件の整理、選考支援、意思決定フォローまでを担い、候補者支援に強みを持っていた一方で、経験を重ねるほどに「候補者にもっと良い提案をするには、企業側の情報を自分で掴みにいく必要があるのではないか」という思いが強くなっていきました。
その結果、彼女が選んだのは、CAとRAを分けず、一人の担当者が企業と候補者の両方に向き合う両面型の人材紹介会社です。
支援対象を広げたというより、紹介の解像度を上げるために、見る範囲を増やした。
そんな転職でした。
人物プロフィール
年齢:26歳
性別:女性
転職前:人材紹介会社/CA専任(候補者面談・求人提案・選考フォロー・意思決定支援)
転職後:両面型の人材紹介会社/コンサルタント(CA・RA一気通貫)
転職前年収:540万円(インセンティブ込み)
転職後年収:620万円(インセンティブ込み想定)
転職動機・テーマ:求職者に対する提案の質を高めるために、企業側の採用背景や意思決定まで自分で把握したかった。CA専任から、CA・RA一気通貫の両面型人材紹介へ。支援範囲を広げることで、紹介の質を高めた転身。
ざっくりまとめると
・私はCA専任として、候補者の希望整理や意思決定支援に強みを持っていました。
・ただ、求人の背景や採用の優先順位を企業側から直接聞けないことで、提案の精度に限界を感じる場面が増えていました。
・転職の軸は、年収やブランドよりも、“候補者と企業の情報を一つの視点でつなげられる働き方”に変えることでした。
・転職後は、業務負荷は上がりましたが、紹介の納得感と提案の深さは明らかに変わりました。
転職前のキャリアと悩み
前職では、CA専任として求職者支援を担当していました。
新規登録者との面談、これまでのご経験や転職理由の整理、求人提案、書類添削、面接対策、内定後の意思決定支援まで、一連の候補者対応を担う立場です。
私はこの仕事に、かなりやりがいを感じていました。
候補者の話を聞いていると、最初は言語化できていなかった悩みや優先順位が、少しずつ整理されていくことがあります。
「年収を上げたい」と言っていた方が、実は働き方の安定を求めていたり、
「キャリアアップしたい」と言っていた方が、実際には人間関係を変えたいと思っていたりする。
そうした本音を整理しながら、転職の軸を一緒に作っていくことに、自分なりの手応えがありました。
一方で、経験を積むほどに、別の課題も見えてきました。
それは、候補者に提案する求人の解像度に、自分では埋められない限界があるということです。
私は候補者のことは深く理解できる。
でも、企業側の情報は、RAから共有される内容に依存する部分が大きい。
もちろん、求人票や口頭共有で必要な情報はもらえます。
ただ、実際には、
・この募集は本当に最優先なのか
・現場はどこを重視しているのか
・採用の背景にある組織課題は何か
・面接官が言葉にしていない本音はどこにあるか
こういった部分まで、自分の手触りで持てているわけではありませんでした。
その結果、候補者にはしっかり向き合っているのに、「この提案は、あと一段深くできたはずだ」と感じることが増えていきました。
転職を意識したきっかけ
転職を意識したのは、ある候補者の選考支援がきっかけでした。
その方には、表面的な条件だけ見ればかなり合っている求人を提案していました。
経験も合う。年収レンジも悪くない。企業の知名度もある。
実際、選考も順調に進みました。
ただ、途中から候補者の温度感が少しずつ落ちていきました。
理由を深掘りしていくと、候補者が気にしていたのは条件ではなく、「その会社で、どんな人たちと、どんな温度感で働くのか」という部分でした。
私はそこに対して、求人票以上の解像度で答え切れませんでした。
もちろん、RAから共有された情報はありました。
ただ、その場で候補者の不安に対して、自分の言葉で説明できるだけの立体感が足りなかったんです。
その時に、はっきり思いました。
候補者により良い支援をしたいなら、候補者対応だけを磨いていても足りない。
企業側の背景や温度感も、自分で掴みにいける働き方に変える必要がある。
それが、両面型に興味を持つ大きなきっかけになりました。
転職活動内容
転職活動では、業界を変えることよりも、まずは紹介の持ち方を変えることを優先しました。
そのため、人材紹介業界の中で、分業型ではなく両面型の会社に絞って見ていました。
選考で一貫して伝えていたのは、
私はCAの仕事が嫌になったわけではない、ということです。
むしろ、候補者支援の面白さは感じていました。
ただ、その質を上げようとした時に、企業側の理解が自分の中で不足していると感じるようになった。
だから、RAの領域も持ちたい。
この順番で話していました。
転職先に求めていたのは、次のような点です。
・担当者が候補者と企業の両方を見ていること
・成約数だけではなく、マッチングの質も重視していること
・一気通貫で担当することに意味を持たせている組織であること
情報共有のために分けているのではなく、“自分で見に行ける”体制であること
面接では、「なぜ両面型なのか」を深く聞かれることが多かったです。
そこで私は、幅広くやりたいという言い方はしませんでした。
それだと、単なる業務欲のように聞こえてしまうからです。
そうではなく、
候補者に対して、もっと解像度の高い提案をするために、企業側の背景まで自分で持ちたい
という話を、実際の支援経験を交えて具体的に伝えていました。
また、RA経験がないことを懸念される場面もありましたが、そこに対しては、
・候補者の本音を引き出す力
・転職理由を整理して言語化する力
・意思決定に迷いが出た時の支援力
は、両面型でも大きな武器になると考えていました。
つまり私は、“RAが未経験”という見られ方ではなく、
CAの強みを持ったうえで、企業理解まで広げようとしている人材として伝えるようにしていました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
転職を決める時、私が見ていたのは3つでした。
一つ目は、候補者支援の質を高められる環境か。
両面型に行く理由は、担当範囲を広げることそのものではありませんでした。
私にとっては、候補者への提案や意思決定支援を、もっと精度高く行うための選択でした。
二つ目は、企業と候補者の情報が、自分の中で一つに繋がるかです。
紹介の仕事は、どちらか一方を理解していても、深くは成立しにくいと感じていました。
だからこそ、その両方を一人の担当者の中で持てるかを重視していました。
三つ目は、短期的な数字だけを追いすぎないかです。
両面型は、担当範囲が広い分、数字へのプレッシャーが強くなりやすい面もあります。
ただ、成約数だけを追う環境では、結局“浅い紹介”になりやすいとも感じていました。
私は、候補者の納得感や企業との継続的な信頼まで含めて評価される環境を選びたかったです。
自分の市場価値については、
私は「候補者に寄り添えるCA」であるだけではなく、
候補者の転職理由を整理し、何が意思決定のポイントになるのかを言語化できる人
だと考えています。
両面型に移ることで、その力を企業理解とつなげ、紹介の精度をもっと高められると考えました。
内定・転職後の変化
転職後にまず感じたのは、視野の使い方がまったく変わったということでした。
前職では、候補者にどれだけ深く向き合っても、企業側の情報には一定の距離がありました。
今は、その距離がありません。
求人の背景も、自分で聞く。
候補者の迷いも、自分で受け止める。
そのうえで、両方を見ながら進めることになります。
当然、負荷は上がりました。
業務量も増えますし、切り替える場面も多いです。
企業との商談のあとに候補者面談が続くこともありますし、視点の変換が求められます。
簡単になったとはまったく思いません。
ただ、その分だけ、紹介に対する納得感は大きくなりました。
「この求人は本当に合うか」
「今このタイミングで進めるべきか」
「企業にどこまで期待値を調整してもらうべきか」
そういった判断を、自分の中で一気通貫で持てる。
この一貫性は、私にとってとても大きいです。
以前より忙しいのに、以前より腹落ちして働けています。
それは、自分が紹介の“途中”ではなく、“全体”に関われるようになったからだと思います。
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