34歳で銀行員からM&Aアドバイザーに/信頼で掴んだキャリアの新ステージ
「数字を追うだけの営業ではなく、企業の“次の世代”を支える仕事がしたい」──34歳の彼女がそう感じたのは、担当していた老舗企業の社長が事業承継に悩む姿を見たときでした。地方銀行での経験を活かし、M&A支援会社のアドバイザーに転職。地元企業の未来をつなぐ使命感を胸に、1年目から複数案件を成約し、年収1000万円を達成しました。地域経済の現場から全国へと活躍の場を広げた、リアリティある転職ストーリーです。
人物プロフィール
年齢:34歳
性別:女性
転職前:地方銀行/法人営業
転職後:M&A支援会社/M&Aアドバイザー(コンサルタント)
転職前年収:650万
転職後年収:1000万
転職動機・テーマ:地域経済支援から一歩踏み込み、事業承継・M&Aを通じて中小企業の未来を支える挑戦型転職
ざっくりまとめると
地方銀行の法人営業からM&Aアドバイザーへキャリアチェンジ。「融資支援」から「事業承継・成長支援」へ。成約率の高さで高評価。年収650万→1000万にアップ。地方発キャリアでも挑戦と努力で成功。
転職前のキャリアと悩み
「融資だけでは救えない企業」を前に、無力感を覚えた。
地方銀行の法人営業として、中小企業の資金繰りや経営相談を支援していました。やりがいはありましたが、次第に「資金提供だけでは企業を救えない」現実に直面。特に後継者不足の課題を抱える企業を目の当たりにし、事業そのものを次世代へ引き継ぐ“根本的な支援”の必要性を感じました。M&Aという言葉は知っていましたが、当時は遠い世界の話。しかし、自分が銀行で積み上げた財務・企業分析の知識を活かせる可能性に気づき、少しずつ興味を持ち始めました。
転職を意識したきっかけ
「顧客の“次の10年”を支える支援がしたい。」
ある取引先の社長が事業承継に失敗し、会社をたたむ決断をしたことがきっかけでした。長年支えてきた企業の幕引きを見届けるのは、銀行員としても個人としてもつらい経験でした。そんな中、知人がM&Aアドバイザーとして地方の後継者不在企業を救っていることを知り、「これだ」と直感しました。そこからM&A業界の情報収集を開始し、セミナーやオンライン勉強会で知識を深めた後、本格的に転職活動を始めました。
転職活動内容
専門知識よりも、“信頼関係を築く力”をアピール。
転職活動では、M&A業界が未経験であることを前提に、銀行時代の顧客開拓・提案経験を徹底的に棚卸ししました。エージェント経由で4社、スカウト経由で2社の面接を受けましたが、どの企業も共通して求めていたのは「信頼をベースにした営業力」。特に、地方企業とのリレーションを築いてきた実績が高く評価されました。結果として、業界大手のM&A支援会社から内定を獲得。研修制度と成果報酬制度が整った環境に魅力を感じ、入社を決意しました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
“人との信頼構築力”が最大の資産だった。
複数の内定を得た中で、最終的に選んだのは「地方企業支援」に強いM&A支援会社。決め手は、案件の規模よりも「誰を支えるか」を重視する文化でした。活動を通じて痛感したのは、自分の市場価値は専門知識よりも「信頼される力」にあるということ。銀行員時代の経験が、M&Aの現場で想像以上に活かされると確信しました。
内定・転職後の変化
“数字”ではなく“感謝”が報酬になる仕事。
入社後は、M&Aの基礎知識を学びながら、前職の経験を活かして中小企業オーナーへのアプローチを担当。短期間で複数の成約を実現し、初年度から年収1000万円を達成しました。成果が収入に直結する仕組みはプレッシャーもありますが、成約後に社長から「あなたに任せてよかった」と言われる瞬間は何にも代えがたい喜びです。今後は地方と都市部をつなぐM&A支援に挑戦したいと考えています。
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