41才で国内最大手の自動車メーカーからMaaSスタートアップを共同創業。社会を動かす決断。
今回は、国内最大手の自動車メーカーで新規事業を担当していた41歳男性が、「社会課題を解決するモビリティの仕組みを自分の手で創りたい」と独立し、MaaSスタートアップを立ち上げてCEOとなった事例です。大企業の枠を越えて挑んだ“第二のキャリア”。その決断の背景に迫ります。
人物プロフィール
年齢:41歳
性別:男性
転職前:大手自動車メーカー/新事業開発部 部長代理
転職後:MaaSスタートアップ/CEO(共同創業者)
転職前年収:1200万
転職後年収:1800万
転職動機・テーマ:社会課題解決への挑戦。大企業の枠を越えて新しい移動の仕組みを創る
ざっくりまとめると
・国内最大手の自動車メーカーで新事業開発を担当し、モビリティ領域の戦略を主導
・大企業の枠内でのイノベーションの限界を感じる
・MaaSスタートアップを共同創業し、CEOに就任
・資金調達・事業設計・パートナー開拓を一手に担う
・年収1200万→1800万。社会課題解決型の事業を推進中
転職前のキャリアと悩み
「革新を掲げながら、変えられない壁があった」
勤務していた会社は自動車という社会インフラを支えながら、次世代モビリティの構想にも携わっていた自負があり仕事に対する満足度は高ったのですが、組織が大きいほど、動かすには多くの承認と調整が必要でした。イノベーションを掲げても、現場でスピード感を出すことは難しかったので、私の中で次第に、「変革を提案する側ではなく、自分で変革を実行する側になりたい」との思いが強まりました。
転職を意識したきっかけ
「社外アクセラレーターで出会った仲間」
転機は、社外のMaaS関連アクセラレータープログラムに参加したことでした。そこに集まった起業家や技術者の熱量は、私が社内で感じたことのないものでした。「この人たちとなら本当に社会を変えられる」——そう感じました。プログラム修了後、同じ志を持つ2名の仲間とともに新会社を設立。私はCEOとして、資金調達と事業開発をリードすることになりました。
転職活動内容
「企業内起業ではなく、独立を選んだ理由」
当初は社内での新規事業スピンアウトも検討しました。しかし、社内制度の制約や意思決定の遅さが壁となり、「本気でやるなら外に出るしかない」と判断しました。退職後はエンジェル投資家やベンチャーキャピタルを回り、社会的意義と収益性の両立を訴えながらシード資金を調達。MaaS領域の自治体連携プロジェクトを立ち上げ、初年度で黒字化を実現しました。
意思決定のポイント/自分の市場価値
「市場価値は“構想を実行に変える力”」
コンサルタントや事業企画職が多い中で、“構想を現実に落とし込む実務力”を持つ人材は意外と少ない。私の経験は、まさにその実行フェーズでのリーダーシップにありました。
転職ではなく起業という選択でしたが、結果的に投資家からの評価や報酬体系は、転職と同等以上。何よりも「自分の意思で社会を動かす」ことの充実感が、最大の報酬です。
内定・転職後の変化
「社会のインフラを創る実感」
スタートアップでは、日々が意思決定の連続です。自治体との協業、規制との調整、チームの採用など、すべての判断が事業の行方を左右する。その重圧の中でも、「自分が社会を変える当事者である」という感覚が支えになっています。ユーザーがアプリで移動の利便性を感じてくれた瞬間、“自分のキャリアの正解”を実感しました。
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