39才で大手証券会社からFintechスタートアップに転職して掴んだ“金融の未来”

今回は、大手証券会社で長年金融の最前線にいた39歳男性が、「旧来の金融を変えたい」という想いからFintechスタートアップのCFOへ転職した事例です。安定を捨て、スピードと挑戦を選んだキャリアシフト。“金融の未来を創る”決断の背景に迫ります。

人物プロフィール

年齢:39歳
性別:男性
転職前:大手証券会社/法人営業部 シニアマネージャー
転職後:Fintechスタートアップ/CFO(Chief Financial Officer)
転職前年収:1200万
転職後年収:1600万
転職動機・テーマ:金融の未来を、自らの手で再定義したい

ざっくりまとめると

・大手証券会社で富裕層向け資産運用・法人金融を担当
・旧来型の金融サービスに限界を感じ、Fintech業界への転身を決意
・スタートアップでCFOとして資金調達・財務基盤構築を担当
・年収1200万→1600万。金融の常識を変える挑戦へ
・大企業の安定を手放し、未来志向のキャリアを実現

転職前のキャリアと悩み

「数字を動かしても、社会は動かせなかった」

私が勤めていた証券会社での仕事は、常に結果が明確でした。数字で評価され、達成すれば報酬も上がる。一方で、商品や仕組みは決められており、自分で変える余地はほとんどありませんでした。金融の本質は「人を支えること」だと信じてきたのに、気づけば“売ること”が目的化している現実。もっと根本的に、社会に必要とされる金融の仕組みを創りたい。そう感じ始めたのが、転職を意識した最初のきっかけでした。

転職を意識したきっかけ

「若手起業家との対話で見えた金融の未来」
あるビジネスコンテストの審査員として参加した際、若手起業家たちが「お金の流れをデータで再設計する」と語っていた。彼らのアイデアは、従来の金融では実現不可能と思われたものばかり。しかし同時に、「このままでは自分の知識が時代に置いていかれる」と感じました。

それを機に、Fintech企業やブロックチェーン関連のスタートアップを調べ始めました。未来の金融インフラを創る一員になりたい——そう思った瞬間でした。

転職活動内容

「ハイクラス転職エージェントと自らのネットワークを活用」
転職活動では、まずエージェントに登録し、CFO・経営企画系の求人を中心に情報収集。ただ、紹介される案件の多くは上場企業の子会社など“守りのポジション”でした。一方で、自らの金融ネットワークを通じて複数のFintech企業経営者と直接対話。
資金調達・ファイナンス戦略に課題を抱える企業が多く、その中の1社から「事業と投資を橋渡しできるCFOが欲しい」とオファーを受けました。

意思決定のポイント/自分の市場価値

「市場価値は“金融の文法をわかる事業家”」

面接を通じて実感したのは、金融の知識だけでなく“事業を理解して投資家と対話できる力”が重視されているということ。自分の強みが「数字を超えて、事例を語れる財務」だと気づきました。

最終的に選んだのは、少数精鋭のFintechスタートアップ。CFOとして資金調達をリードし、初年度でシリーズB資金15億円を調達。自分の金融キャリアが、事業成長のエンジンに変わった瞬間でした。

内定・転職後の変化

「金融が、もっと人に近い場所にある」

転職してからは、日々が新しい挑戦の連続です。投資家との交渉、資本政策、KPIの設計、事業計画の立案まですべてを自分の判断で進める責任と自由があります。

証券会社時代と違いは、お客様(=投資家・ユーザー・社員)が同じ方向を向いている一体感がある。「金融とは、人の信頼を設計する仕事」。この感覚をようやく体で理解できるようになりました。

メッセージと総括

「転職は、リスクではなく“リセット”」

ハイクラス転職では、年収や肩書きではなく、「どんな課題に向き合いたいか」を軸に考えるべきです。エージェントは求人の網羅性が強みですが、Fintechなど新興業界ではダイレクトリクルーティングが圧倒的にスピード感があります。どちらを選ぶにせよ、“安定よりも納得”を優先すること。私はその選択によって、金融の本質にもう一度向き合うことができましたと思います。

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